10月2日の特別招待日を経て3日から一般公開された「CEATEC JAPAN 2012」でカロッツェリア『楽ナビ』のニューモデルが発表されました。2DINに加えてポータブルタイプを用意し、全9機種をラインナップ。『楽ナビ』にポータブルタイプを追加して『エアーナビ』を統合し、『エアーナビ』と『楽ナビLite』は消滅。『サイバーナビ』と『楽ナビ』の2ブランド体制になります。
『サイバーナビ』にAR(拡張現実)を採用し、さらに、ARをフロントウインドウに映し出す「AR HUD」を搭載するなど、まさに開拓者にふさわしいパイオニアだけに2年ぶりに登場した新型『楽ナビ』にも画期的なインターフェイス“エアージェスチャー”が用意されています。
フル地図画面に手を近づけると、地図画面下側によく使う機能が表示される「お出かけランチャー」が表示されたり、手を左右に振るだけで地図の拡大・縮尺ができたりするなど、近未来を描いた映画のワンシーンのようでなかなか斬新です。
手を近づけるだけでなく、右振り・左振りを判別するセンサーをナビ中央の下側に設置し、それぞれの動きに連動する操作を設定することで、よく使う機能を手振りで操作できるといいう仕組みです。手の前への動き、横への動きで画面が変わるわけです。
画面をタッチすると指に振動が伝わるアルパイン、ジェスチャーコマンドを採用するソニー(ナブユー)、最近ではスマホのようなフリック・オペレーションを採用するクラリオンやストラーダなど、カーナビのインターフェイスは多様にありますが、このエアージェスチャーは、慣れればより安全にストレスなく頻度の高い操作ができそうで、エアージェスチャーの「練習モード」も用意されています。
その他では、1秒間に10回自車位置精度を測位する「10Hz測位」による正確な自車位置表示に加えて、単なる目的地履歴ではない「よく行くランキング」などの採用も新しい点といえるでしょう。
なお、より安価なモデルとしてエアージェスチャー非対応機種を2DINタイプのみに3機種設定。また、ポータブルタイプはすべてエアージェスチャー対応で、4チューナー×4アンテナを搭載したフルセグ(12セグ)対応モデルやワンセグモデルを設定しています。
9機種も設定するため、モデル選びが難しそうになりますが、エアージェスチャーが必要か不要か(2DINかポータブルタイプか)、フルセグやワンセグか、ポータブルならサイズはどうするかで絞っていきましょ
う。
(塚田勝弘)