EVカーシェアリングも実施! 逗子マリーナがエコタウンになる「湘南ECO TOWN リビエラ逗子マリーナ」

逗子マリーナと言えば、日本でも有数のマリーナリゾート。

全国的にもっとも名が通ったヨットハーバーであり、リゾートマンションの草分けです。近年では、リゾートウェディングとして、結婚式も頻繁に行われているようです。

そんな逗子マリーナは、鎌倉・湘南エリアのエコタウン化プロジェクト「湘南ECO TOWN リビエラ逗子マリーナ」として新たなスタートを切ると発表されました。

「湘南ECO TOWN リビエラ逗子マリーナ」は、古都鎌倉を拠点に、エコロジー啓蒙活動を目的としたプロジェクトです。

日産、三菱自動車、メルセデスベンツなどの電気自動車メーカーと協力し、逗子周辺は電気自動車で移動してもらう計画もあり、いち早く、i-MiEVをカーシェアリングとして利用していくことになっています(日産、メルセデスベンツは利用形態などを検討中)。

こちらもEV、セグウェイもパトロールなどに供されるそうです。

波力発電など自然エネルギーのトライアルにも積極的にチャレンジが準備されています。

また、マリーナ内のレストラン等で供される野菜も環境に配慮しています。厨房から出たくず野菜などは、堆肥として生まれ変わり契約農家で野菜の栽培に利用され、再び野菜となってマリーナに帰ってくるという循環型有機農法としてゆきます。

こうした動きの背景には、一昨年の東日本大震災の影響もあったそうで、リゾートとして、災害時に何ができるか、地域に何が貢献できるか、今後持続可能なスタンスとはなんなのか、などを考慮した末の発表となったようです。

そして、逗子マリーナは同日、海の駅としての認定も受けました。

海の駅とはクルマで言う道の駅の海上版。つまり、船で旅する人の便宜を図ってある程度自由に碇泊できるように受け入れることを意味します。

また、マリーナ、港というのは、緊急時を除き、登録された船を係留するのが基本です。ただ、それでは、駐車場を確実に調べてからでないとドライブに行けないようなもので、海のレジャーの広がりをある意味阻害していたとも言えます。これを解消するのが海の駅で、陸からでも、海からでも気軽にその地にアクセスできるようにと制定されているもので、逗子マリーナもこのように開かれたマリーナのひとつになったというわけです。

カーシェアリング、循環型農法、海の駅、これまで一部の会員にのみ開かれていたマリーナが、より多くの人々を受け入れようとしています。また、緊急時には避難所としての役割もありえます。それが、これからのリゾートのあるべき姿かも知れません。リゾートの先駆けとなった逗子マリーナが示したこれらの方向は、これまらも最先端のリゾートのあり方を歩んでゆくという現れなのでしょう。

(小林和久)

 

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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