佐藤琢磨はインディーカーシリーズでも日本人最高位を獲得する実力者!

F1では表彰台に登り、また現在も現役で海外のトップカテゴリーレースに参戦している佐藤琢磨選手、日本のフォーミュラーニッポンにスポット参戦することが大きな話題となっています。

では、現在の佐藤琢磨選手はどんなレース活動をしているのでしょうか。

佐藤琢磨選手は現在、アメリカを中心に行われるインディーカーシリーズに参戦。このカテゴリー、最高速度は380km/hにも達し、有名なインディ500レースなどのオーバルコースではレース中の平均速度が世界一速いというシリーズなのです。

コースレイアウトは前述のオーバルやF1が開催されるような通常のサーキット、そして市街地を封鎖して作るストリートコースなど、バラエティーに富んでいることも特徴。

エンジンは2012年から2.2リッターのターボとなりホンダ、シボレー、ロータスが供給をしています。特徴的なのはその燃料で、ハイパワーを追求するあまりにアルコール燃料を採用するチームが現れ、現在ではエタノールをベースにガソリンを2%混ぜるという混合比までレギュレーションで決めてしまわなくてはならないほど過激化。ここまでやるからこそ380km/hなんて速度でレースが行なわれるのです。

そんなインディーカーシリーズに佐藤琢磨選手は2010年から参戦。参戦当初は最高位9位、ツインリンクもてぎで行われたインディジャパン・ザ・ファイナルでも12位とあまり芳しい成績ではありませんでした。

2011年、佐藤琢磨選手はいよいよ頭角を現してきます。第8戦アイオワではなんと日本人初のポールポジション!
決勝では第11戦ミッドオハイオで4位に入るなど、好成績を残しているのです。

そして今年、2012年は大活躍。チームをKVレーシングからレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍すると、第4戦ブラジルでは最後尾スタートから奇跡の追い上げを見せ、なんと表彰台の3位!
そして7月22日、第12戦エドモントンでは予選で今期最高位の4位からスタート。終盤2位にポジションアップし、なんとトップ争いを見せたのです。最終的には追い抜くことはかないませんでしたが、トップから0.87秒という僅差で2位に入ります。

佐藤琢磨選手はF1と並び、インディーカーシリーズでも日本人として最高位を獲得し、その名を世界に轟かせているのです。
(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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