PNDやスマホ・ナビに押されている感のあるいわゆる据え置き型ナビ(インダッシュが主流)ですが、各メーカーとも生き残りをかけて多様な工夫を凝らしています。
そのひとつが、専用設計による装着性の高さと独自機能の搭載。アルパインが「BIG X」で先鞭をつけた手法です。
ハイエンドのHDDナビからSDナビ、PNDまで“フルラインナップ”を誇る「ストラーダ」も「Lシリーズ」と呼ぶ専用設計モデルをリリースしています。最初に投入したのは日産セレナの「CN-L800SED」で、ホンダ・ステップワゴン「CN-L800STD-S/N」とフィット用「CN-L800FTD」(フィットハイブリッド、フィットシャトルも設定)も追加しています。
最大の特徴は、各車のインパネやカラーに合うフェイスパネルや操作ボタンのイルミネーションを用意する点で、フィッティングは美しく、後付け感を抱かせません。さらに、純正のステアリングスイッチでも操作可能な操作性や車種に合わせた音響設定も自慢です。
また、据え置き型ナビは汎用性を保つため7型までが上限でしたが、専用設計により8V型ワイドVGAディスプレイを搭載し、高精細かつ高い視認性を実現。画面の大型化や専用設計は従来よりも手間もコストも掛かりますが、据え置き型ナビの生き残りには欠かせない手法になりつつあります。
さらに、「ストラーダ」ナビのストロングポイントである地デジの受信性の高さや美しい描画力などを踏襲しながら、スマートフォンとの連携も強化。専用アプリ「おでかけナビここいこ♪」を使うことで自宅など車外でも気軽に観光やグルメスポット検索が可能で、Bluetooth経由でナビに送信し、目的地として設定できます。
地図更新ではトレンドになりつつある「更新地図3年分付き」を今年12月31日までにウェブでユーザー登録した人に用意しています。さらに、9月30日までにウェブで登録すると「新東名高速」に対応したアップグレード更新キットも送付されますので要注目です。
(塚田勝弘)