市販ナビも後付け感のない、純正のような専用設計ナビが主流に

PNDやスマホ・ナビに押されている感のあるいわゆる据え置き型ナビ(インダッシュが主流)ですが、各メーカーとも生き残りをかけて多様な工夫を凝らしています。
そのひとつが、専用設計による装着性の高さと独自機能の搭載。アルパインが「BIG X」で先鞭をつけた手法です。

 

こちらはフィット用の「CN-L800FTD」で、ガソリン仕様、ハイブリッド、シャトル(ハイブリッド含む)に合わせて3色のカラーを開発。価格はオープンですが15〜18万円前後が多いようです

ハイエンドのHDDナビからSDナビ、PNDまで“フルラインナップ”を誇る「ストラーダ」も「Lシリーズ」と呼ぶ専用設計モデルをリリースしています。最初に投入したのは日産セレナの「CN-L800SED」で、ホンダ・ステップワゴン「CN-L800STD-S/N」とフィット用「CN-L800FTD」(フィットハイブリッド、フィットシャトルも設定)も追加しています。

こちらはセレナの「CN-L800SED」で、ナビ画面下にあるエアコン用パネルの外側まで合わせて専用設計されています

 

最大の特徴は、各車のインパネやカラーに合うフェイスパネルや操作ボタンのイルミネーションを用意する点で、フィッティングは美しく、後付け感を抱かせません。さらに、純正のステアリングスイッチでも操作可能な操作性や車種に合わせた音響設定も自慢です。

 

メーターとの一体感と左右のエアコン吹き出し口が特徴のステップワゴンも純正のような専用パネルを用意しています

また、据え置き型ナビは汎用性を保つため7型までが上限でしたが、専用設計により8V型ワイドVGAディスプレイを搭載し、高精細かつ高い視認性を実現。画面の大型化や専用設計は従来よりも手間もコストも掛かりますが、据え置き型ナビの生き残りには欠かせない手法になりつつあります。

さらに、「ストラーダ」ナビのストロングポイントである地デジの受信性の高さや美しい描画力などを踏襲しながら、スマートフォンとの連携も強化。専用アプリ「おでかけナビここいこ♪」を使うことで自宅など車外でも気軽に観光やグルメスポット検索が可能で、Bluetooth経由でナビに送信し、目的地として設定できます。

地図更新ではトレンドになりつつある「更新地図3年分付き」を今年12月31日までにウェブでユーザー登録した人に用意しています。さらに、9月30日までにウェブで登録すると「新東名高速」に対応したアップグレード更新キットも送付されますので要注目です。
(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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