えっ!ゼロ周で完走?【スーパー耐久第4戦 岡山】

スーパー耐久第4戦 岡山のリザルトを見てみると、奇妙なことに気が付きます。

ST-4クラスで6位のDIJON私立日本橋高校 WAKO’S DC5。完走したにも関わらずAドライバーのTakamori博士の周回数が0周。あれ?スタートってTakamori博士だったよな?

スーパー耐久第4戦 岡山はスタート直後にバックストレートで3台が絡むクラッシュが発生。即座にセイフティーカーが入ってしまいます。そこですかさずDIJONのDC5はピットイン。義務付け2回ピットインを1回消化、ドライバーをチェンジして戦線に復帰します。

こうやって見ると、1周しているじゃない?と思いますが、実は周回をカウントするコントロールラインの位置でTakamori博士はゼロ周カウントになってしまったのです。

富士や菅生ではピットの手前にコントロールラインがあるのでスタート周からピットインしても1周がカウントされます。しかし岡山はピットの先にコントロールラインがあるのでスタート周でピットインするとゼロ周となります。

スタート時にコントロールラインを超えているかいないで表記が大きく異なる点も注意。スタート時にコントロールラインを超えている場合のみゼロ周とカウントされます。越えていなければ「出走せず」表記。

Takamori博士も自身のブログで書いていますが、スタートドライバーがゼロ周なのに完走というのは大変珍しいケースといえます。普通、ゼロ周と表記されるのはスタート周でクラッシュした場合がほとんどです。

それにしてもなぜか、いかにもTakamori博士らしいエピソードに思えてなりません。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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