2009年10月にフルモデルチェンジしたトヨタ・マークXが、ビッグマイナーチェンジを実施しました。
マイナーチェンジ前後のマークXを見比べれば、その違いは一目瞭然。新しいマークXは、フロント・リヤバンパー、フロントグリル、リヤコンビネーションランプの意匠を大幅に変更しています。
とくにフロントバンパーの台形アンダーグリルの印象的な様子は、トヨタがグローバルデザインテーマとしている『アンダープライオリティ』を思わせるもの。バイキセノン式ディスチャージヘッドランプ&LEDクリアランスランプの採用による先進感もアピールポイントということです。
外板色には新色ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカのほか、シルバーメタリック、アイスチタニウムマイカメタリック、ブラック、ホワイトパールクリスタルシャイン(メーカーオプション)の全6色を設定しています。
また、従来は3.5リッターエンジンのグレードであったPREMIUMに2.5リッター(2WD・4WD)を新設定。グレード体系の見直しにより、3タイプ(プレミアム、スポーツ、スタンダード)毎に装備を充実させているのもマイナーチェンジでの大きな変更点ということです。
●プレミアムの特徴
フロントロアグリル、サイドマッドガードなどにめっき加飾を施し、高級感を演出
シート表皮にアルカンターラを新設定
新構造FAD(振動数感応)ショックアブソーバーを2WD車に採用
ナノイースーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)を標準装備
●スポーツの特徴
リヤスポイラー(バンパーロア)の意匠を変更
メッシュタイプのフロントロアグリル採用
内装パネルに幾何学調柄を新設定
●スタンダードの特徴
インテリアカラーに新色ビターブラック、アイボリーブラックの全2色を設定
木目調パネル色にグレージュを追加し、全2色を設定
さらに、4眼メーターやシフトレバー周りなどに高輝度シルバー塗装を施しているということです。加えて、内装材やフロントピラー内の制振材の採用を拡大し静粛性を一段と向上させたといいます。
走りにおいては、ボディ溶接のスポット点数を追加するなど剛性を高め、高速走行時の優れた操縦性・走行安定性につなげているということ。
全車6速ATのみの設定で、エンジンは2.5/3.5リッターV6。駆動方式はFRを基本に、2.5リッターに4WDをラインナップしています。メーカー希望小売価格は2,440,000円~3,900,000円となっています。
(山本晋也)