3リッター級ディーゼルターボの争いに挑む、わずか1300ccのジムニーシエラ!【アジアクロスカントリーラリー2012】

小排気量で非力ながら小型軽量なボディを武器に、俊敏な身のこなしでデカい相手をバッタバッタとやっつける。かつて日本中にスーパーカーブームを巻き起こした漫画「サーキットの狼」で主役吹雪裕也が駆るロータスヨーロッパ。パワーに勝るランボルギーニやフェラーリのスーパーカーに直線でおいていかれても小さいロータスが華麗なコーナーリングで抜き返し勝ちまくっちゃう…って何の話だかわからない若い人ごめんなさい。

ジムニーシエラ
小さな小さなジムニーで東南アジアの大地に挑みます。

で、所も時代もかわって今年のアジアクロスカントリーラリー。エントリーの大勢を占める3リッターディーゼルターボのピックアップトラック勢や4リッターガソリンのFJクルーザーに、初出場の日本人チームがジムニーシエラで挑みます。

ドライバーの竹野選手いわく「国内のトライアル競技等でジムニーの魅力に魅せられた私だから、相手がパワフルな車だろうが、東南アジアのジャングルだろうが、走るならコイツしかないだろう!」とのこと。

ちなみに今回のお供は軽ではなくワイドトレッドのジムニーシエラ。ただしボディそのものはシエラには設定のなかった軽のハイルーフ車を流用し、ちょっぴり室内空間を広くとってます。FRPボンネットとかポリカーボネートのウインドウで多少軽量化されているとはいえ、ドノーマル1300ccエンジンで最高速は驚きのわずか100km/h・・・

ジムニー製作中
紺色の部分が元のシエラ、それにハイルーフ欲しさに軽自動車のハイルーフ仕様のキャビン(ガンメタリックの部分)を合体させてます。

その孤高の存在感と卓越した走破性にファンがとても多いスズキジムニー。日本のジムニーファンに竹野・柳川コンビの熱き想いは届くか! その楽しさは伝わるか! 21世紀版「オーフロードの狼」となれるか!

竹野選手が大事な大事な弟分と言い切る柳川選手と共に走るタイ~カンボジアの5日間。スタートは8月12日。日本のサムライもうすぐ発進!

 (高橋 学)

■アジアクロスカントリーラリー2012公式ホームページ
http://www.ortev.org/axcr/

■タイ国政府観光庁ホームページ
http://www.thailandtravel.or.jp/