2013年からロンドンタクシーもイエローキャブと共通のクルマになる!?

イエローキャブの愛称で親しまれているニューヨーク市のタクシーが、2013年から順次日産のNV200をベースとした車両に変わることが発表されています。

そして、都市の顔といえるタクシーのもうひとつの代表格であるロンドンタクシー「ブラックキャブ」もNV200をベースとした車両を2013年からロンドンで実証運行を予定しているという発表がありました。

現行のロンドンタクシーでも初期型TX1において、ディーゼルエンジンを供給するなどロンドンタクシーとは浅からぬ関係にある日産が「ブラックキャブ」として用意するのは、ディーゼル車と100%電気自動車というふたつのタイプ。

注目すべきは、前輪の切れ角の調整等により最小回転範囲(直径) 25フィート(7.6m)を達成していること。この小回り性能をそのまま日本仕様に取り入れるのは難しいかもしれませんが、ファミリーカーやビジネスビークルとして魅力を感じる向きも多いのでは。

そのほか、日中夜間とも視認性の高いタクシーサイン、スライドドアでの乗降を一層容易にするステップもしくはスロープ(オプション)、車上の景色を楽しめるパノラミックガラスルーフ、荷室スペースの拡大を容易にするスライドレール敷設のリヤシート、運転席と乗客席それぞれに設けた室内照明と空調の調整システムなどなどタクシー専用車としてより機能を高めているといいます。

【日産NV200ロンドンタクシー(ディーゼル)主要諸元】
全高 1.86m
全長 4.4m
全幅(ドアミラー含まず) 1.89m
ホイールベース 2.72m
最小回転範囲(直径) 7.6m
総排気量 1.5L
シリンダー数 4
燃料消費率(2014年モデル<走行モードミックス>) 53mpg
最高出力 66kW(89HP)
最大トルク 240N.m /1750rpm

ニューヨークにつづいて、ロンドンでも日産車が都市のアイコンとなりそうです。

(山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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