日産テラノの今。北米4代目パスファインダーはエンジン横置きに大変身

1985年にデビューした日産テラノといえば、スタイリッシュなアーバンSUVというトレンドをいち早く取り入れた4WDモデルという印象もあります。日本では販売終了して久しいテラノも、メインマーケットといえる北米では「パスファインダー」の名前で初代以来の支持を集めています。

そして、いよいよ4代目となるパスファインダーが登場しました。

500ポンド(約227kg)も軽量化し、30%も燃費性能を改善したという新パスファインダー。エンジンは3.5リッターV6ながら、2WDモデルのハイウェイモードの燃費は26mpg(約11km/L)になったということです。

こうした大幅な軽量化や省燃費に貢献したのは、CVTを採用したことが大きいようです。また駆動系のレイアウトは従来の縦置き配置から横置き配置へと変えられています。

つまり、新しいパスファインダーの2WDモデルとはFWD(フロント駆動)というわけです。まさにアーバン風味のSUVから、いまどきのクロスオーバーSUVへとシフトしたといえそうです。

また3列目シートへアクセスしやすい『EZ Flex』シートを採用しているのも、注目点とのこと。

なお、北米での発売は今秋。テネシー州の日産工場で生産される、れっきとしたアメリカ車といえるパスファインダー、日本への輸入を求める声も出てきそうなスリークなスタイリングです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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