「乗ってミラージュ」というユニークでダイレクトな宣伝コピーと共に発表された三菱自動車の新型ミラージュ。
10年ぶりの復活となった「ミラージュ」という名前ですが、初代モデルが誕生したのは1972年ですから、その名前に親しみを感じるというユーザーも少なくないのでは?
というわけで、初代から最新型までを一気にミラージュ!
副変速機付きのスーパーシフトという4速×2=8速となるマニュアルトランスミッションが話題を呼びました。新型ミラージュのCVTが副変速機付きとなったのも奇妙な縁ですね。
後期形は異形ヘッドランプを装備したミラージュⅡとなりました。クラス初の1.4Lターボエンジン車が追加されたほか、1.4Lノンターボ車は気筒休止システム搭載のMDエンジンも登場しています。
2代目
エリマキトカゲのCMで一躍大ヒット。後期形はミラージュ ナウと名称変更されました。
3代目
ギャランを小さくしたようなデザインでヒット。1.6L4WDターボの最強スポーツモデル、サイボーグのほかXYVYX(ザイビクス)のような珍車も登場。
4代目
リーンバーン(希薄燃焼)エンジンMVVを搭載した省燃費車も登場したほか世界最小のV形6気筒1.6Lエンジン搭載のミラージュ6も登場。また1.6Lエンジンに可変バルブタイミング機構MIVECを搭載して175psを発揮するスポーツグレードもありました。
5代目
外観は4代目のキープコンセプトですが、兄弟車ランサーに設定されていた1.8Lターボが加わりました。またV6エンジンは1.8Lに排気量アップ。一方でMVVは途中で廃止されています。マニュアルモード付きATのINVECS-Ⅱ搭載車も設定されましたが、2000年にランサーに統合されました。
なお、ミラージュ・ディンゴは三菱的には6代ミラージュという位置づけではなく、派生車種扱いのようです。こちらも2002年に生産終了。
そして最新型の6代目。
こうしてみると、4代目・5代目ミラージュの面影が最新型にも感じられます。単に名前を再利用したというわけではなく、たしかにミラージュ復活! という印象を受けませんか。
(山本晋也)