開発責任者に聞いた「N BOX +」が生まれたわけとは?

今年2月のキャンピングカーショーでコンセプトカーの発表があったため、レポーターも勘違いしていましたが、LPL(Large Project Leader)を務める浅木泰昭さんに伺ったところ、「N BOX +」は車中泊ニーズやキャンパー前提として生まれたわけではないそうです。

N BOX +は写真のNAのほかにターボがあり、2WDも4WDも用意しています。カスタムはターボだけでなく、写真のNAも設定しています

N BOXベースの「福祉車両をなんとかしないと」というのが出発点で、福祉車両というと専用車を買うしか選択肢がほとんどない。しかし、福祉車両専用車は積載性など、介護以外の普段使いには不向きなので、「普段のクルマと福祉車両の2台持ち」という選択になりがちということなのです。

F1をはじめエンジンの開発に携わってきた浅木さんですが、ざっくばらんにいろいろなお話をしてくれました

予算が許せば2台持ちも可能でしょうが、1台で普段使いも介護でも使えるクルマを! と考えた結果、「スロープ形状のラゲッジフロアになった」とのこと。

「車中泊」も「介護」も「バイクを積んで出かける」のもそれぞれニッチなニーズであることは間違いありませんが、それを1台でカバーするという、ありそうでなかったのが「N BOX +」というニューカマーなのです。フリードから派生したフリード スパイクのようなクルマなのかなという私の認識は間違っていたようです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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