今年2月のキャンピングカーショーでコンセプトカーの発表があったため、レポーターも勘違いしていましたが、LPL(Large Project Leader)を務める浅木泰昭さんに伺ったところ、「N BOX +」は車中泊ニーズやキャンパー前提として生まれたわけではないそうです。
N BOXベースの「福祉車両をなんとかしないと」というのが出発点で、福祉車両というと専用車を買うしか選択肢がほとんどない。しかし、福祉車両専用車は積載性など、介護以外の普段使いには不向きなので、「普段のクルマと福祉車両の2台持ち」という選択になりがちということなのです。
予算が許せば2台持ちも可能でしょうが、1台で普段使いも介護でも使えるクルマを! と考えた結果、「スロープ形状のラゲッジフロアになった」とのこと。
「車中泊」も「介護」も「バイクを積んで出かける」のもそれぞれニッチなニーズであることは間違いありませんが、それを1台でカバーするという、ありそうでなかったのが「N BOX +」というニューカマーなのです。フリードから派生したフリード スパイクのようなクルマなのかなという私の認識は間違っていたようです。
(塚田勝弘)