7月20日、ソニーがなんとカセットテープを新発売しました!
なんでいまさらカセットテープ?と思う方も多いでしょう。たしかにソニーは2010年にカセットテープの生産を終了しましたが、実は筆者の様なライター稼業や編集者、そしてビジネスマンにはカセットテープユーザーが多いのです。会議やインタビューの録音などにはカセットテープがまだまだ需要が高かったのでノーマルポジションのHFシリーズが復活したというところです。
また、20世紀のクルマのオーディオ標準装備はカセットテープとCDデッキだったので、その年式のクルマをお乗りの方々はイチイチトランクのCDチェンジャーをゴソゴソと操作するのが面倒なのでカセットテープを使うという場面が多かったのです。
iPodなどのデジタルオーディオにカセットアダプターを繋ぐ方もいらっしゃいますし、現在のカセットデッキを使う方のほとんどがカセットアダプターをお使いでしょうが、あの垂れ下がったケーブルが許せない、という方も実に数多く存在します。そこにもカセットテープ需要はまだ少なくない存在感をもっているのです。
100円ショップなどでも海外製輸入カセットテープが販売されてはいますが、熱に弱かったりテープが絡まりやすいなどトラブルも多い。やはり国産が使いたいという方の声に応えたカタチで再生産したのでしょう。
価格はソニーストアでC-60HFB10本パックが780円程度。アナログツールもまだまだ捨てたものではありません。
■オールラウンドカセット「HF」シリーズ ノーマルポジション(ソニー)
http://www.sony.jp/cat/products/C-10HFB_C-60HFB_C-90HFB/
(北森涼介)