北上している最中でしたが、札幌のキャンパー仲間さんからお誘いを受けて、日本海沿いを増毛町まで一気に急降下しました。「ぞうもう」じゃないですよ、「ましけ」ですよ。
わたしは見たことがないのですが、高倉健主演の映画『駅 STATION』(1981)のロケ地としても有名なんだそうです。
ちなみに「ましけ」はアイヌ語の「マシュキニ」「マシュケ」(かもめの多いところ)から付けられたのだそうですが、当て字にしたって他にあっただろうにと思わずにはいられません(^_^;
まずは観光です。
ちょうど前年度(2012/03/21 修了式)で閉校となった、北海道遺産・旧増毛小学校。1936年に建築された戦前期都市木造校舎で、今となっては北海道内最古、現存しているのも唯一ここだけ。体育館が台形みたいなどっしりした造りです。たぶん、積雪に備えてのカタチなのでしょうね。
残念ながら一般公開はしていませんので、外から眺めて終了。
旧増毛小学校から少し町中に下りてきたあたりに鎮座する、増毛厳島神社。そう、あの広島・安芸の宮島に鎮座する厳島神社より御分霊をいただいたのだそうです。社殿は唐破風造、本殿は総欅造と意外と豪華で、彫刻も素晴らしいです。本殿は増毛町有形文化財指定第1号。
更に海側に下りて、ほぼ漁港のはす向かいにある留萌本線の終着『増毛駅』へ。
駅前にある『旅館 富田屋』(営業はしていません)や『旧商家丸一本間家』、『国稀酒造』『増毛館』など、歴史的建物群がまとめて北海道遺産に指定されています。
鉄道ファンにはきっとお馴染みでしょうね。この日も写真を撮っている人がけっこういました。
メインストリート?に入り、日本最北端の造り酒屋『国稀(くにまれ)酒造』へ。明治15年(1882)創業です!酒蔵見学ができ、昔々、酒造りに使用していた道具や酒器も展示されています。もちろん試飲もできますよ♪ 駐車場の方にも『米蔵ギャラリー』があります。
仕込み水でもある暑寒別岳山麓からの天然水は、無料でお持ち帰りできます(容器持参)。まろやかで甘みがあって美味しいですよ。
漁港に近いので、新鮮な魚介類が豊富なのも嬉しいところ。今日は一人ではないので(笑)超豪華に『寿司のまつくら』でディナーです!
写真はお刺身の盛り合わせ(おまかせで)。ツウな方は「海水ウニじゃないじゃないか!」って言いそうですが、それは別オーダーでお願いします。甘エビが甘いのなんのって。まったり濃厚な舌触りにうっとりです。
ここの名物はジャンボ生ちらし(¥3,465)で、これでもか!というくらいにお刺身がてんこもりになっています。一人で完食したら、お食事券(800円分)がいただけますよ。レッツチャレンジ!(わたしは無理!)
日帰り入浴は、増毛駅からすると約1kmほど西にある『オーベルジュましけ』へ(500円)。ここはトロン温泉なのですが、“温泉”と言っても天然温泉ではありません。浴槽がトロン原石でできている、“準天然温泉”という表示になってました。
このホテルは増毛町出身の三國清三シェフ監修だそうで、コース料理が5,000円と案外リーズナブル。余裕があれば、こちらの料理も味わってみたいです。
残念ながら増毛町には道の駅がないのですが、嬉しいことに無料のキャンプ場があります! 無料なのでトイレくらいしかないのですが、すぐ目の前は海岸(暑寒海水浴場)で、『オーベルジュましけ』も徒歩圏内です。
リッチな方には暑寒別川沿いに『リバーサイドパーク』オートキャンプ場がフル装備でお待ちしております☆
久々のキャンプで焚き火、満天の星空に流れ星、のんびり満喫しました~。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・
■増毛町ホームページ
http://www.town.mashike.hokkaido.jp/
■北海道遺産
http://www.hokkaidoisan.org/
■オーベルジュましけ
http://www.auberge-mashike.jp/
■寿司のまつくら(増毛町商工会)
http://www.mashike-sci.jp/20030204matsukura01.htm
■リバーサイドパーク(増毛町ホームページ)
http://www.town.mashike.hokkaido.jp/menu/kanko/riverside/riverside.html
(松本しう周己)