2013年から韓国で生産するという日産ローグとは?

ルノー・日産アライアンスは、韓国・ルノー三星自動車(RSM)へ1億6,000万ドルの投資を行なうことを発表しました。

これは、日産「ローグ」の次期型モデルを釜山工場で生産するための投資ということです。その生産規模は年間8万台、2014年より生産開始の予定といいます。

 

さて、この投資に関するニュースの中心となっている「ローグ」とは、どんなクルマでしょうか?

 

アメリカでは、ポピュラー・コンパクトSUVというポジションに置かれているのが「ローグ」です。

いかにもアメリカ市場を意識したエクステリアは、日本で販売していないというのも納得ではないでしょうか。

 

パワートレインは、QR25DE型4気筒2.5リッターエンジンで、最高出力は170馬力。そこにCVTが組み合わせれ、駆動方式は2WDと4WDが用意されています。

タイヤサイズは標準が215/70R16、上位グレードは225/60R17 、225/55R18 といった大径サイズとなっています。

ボディサイズは全長183.3インチ(4,656mm)、全幅70.9インチ(1,800mm)、全高66.3インチ(1,684mm)。コンパクトSUVといっても、アメリカンサイズです。 

 

車両本体は22,000ドル~30,000ドルといった価格帯になっている「ローグ」。現在は日産の九州工場で生産しているということですから、釜山での生産に変わることで、為替や関税で有利になりますから、次期モデルはより手頃なプライスゾーンになるのでしょうか。また、どんなスタイルに変身するのかも気になります。

 

とはいえ、いわゆる空洞化につながる話で、日本国内の事情でいえば諸手を上げて喜べない話といえるかもしれません。

 

■ルノー・日産アライアンス、韓国へ1億6,000万ドルを投資
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120720-02-j.html

 

 

(山本晋也) 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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