2012年6月にブラジル・リオで開催されたサステナビリティ国際会議「リオ+20」において、『ZFエコライフ』を搭載したバスが運用されていました。
ZFといえば、乗用車用9速オートマチックを開発したことでも知られているドイツ系の有力サプライヤーですが、この『ZFエコライフ』とはバス用の6速オートマチックシステムのハードウェアとソフトウェアを合わせた呼び名ということ。
バスのような重量のあるクルマといえばマニュアルトランスミッションというイメージが強いかもしれませんが、ドライバースキルの影響を減らすという意味ではオートマチックのほうが有利。さらに『ZFエコライフ』では地形データなども含めたギア選択を行なうということで、トータルで省燃費性能は、6%ほど向上するということです。
さらにトランスミッションオイルの交換サイクルも延ばすことで、メンテナンス面での環境負荷も軽減しているといいます。
こうした地道な環境性能の向上が、まさにクルマ社会の持続可能な発展につながるということでしょう。
(山本晋也)