北海道積丹のドライブスポット・神威岬【車中泊女子の全国縦断記】

黒松内から道道9号で日本海側へ出て国道229号をどんどん北上、道の駅『シェルプラザ・港』〜『いわない』〜『オスコイ!かもえない』を通って積丹半島へ(今回は道の駅レポートは割愛させていただきます)

神威岬遊歩道案内図

やってきたのは神威(かむい)岬!

“積丹ブルー”と称される透明感のあるセルリアンブルーの海に、すっくと立つ神威岩も美しい、わたしの超お気に入りパワースポットです♪ 

神威岬駐車場

この駐車場の写真は、戻る途中の丘の上?から撮りました。右側が岬になります。

駐車場には公衆トイレとレストハウスがあります。駐車料は無料、散策路も無料ですが、清掃協力金を入れる箱がありますのでご協力を☆

駐車場から岬の突端まで徒歩約20分です。昔は女人禁制だったそうですが、たぶん危なかったからだと思います。 

神威岬への道

しかし!昨年9月の台風の影響による大雨で、先端付近の遊歩道が崩れてしまったそうで、その『女人禁制の門』からちょっと先までしか行くことができませんでした…無念!(T_T)

神威岬 念仏トンネル

右側の後ろを振り返った海岸の際に、小さな穴が見えます。『念仏トンネル』といい、大正7年(1918)11月8日に開通したものです。

大正元年(1912)、灯台守の家族がワクシリ岬付近で荒波にさらわれ死亡するという事故が起きたのを契機に、大正3年(1914)に着工。両側から手掘りで掘り進むうちに食い違いが生じ工事が中断したが、村人たちが念仏を唱えて鐘を打ち鳴らしたところ、その音で掘り進む方向が分かり工事が再開できたと言われている。このため、途中で2度折れ曲がっており、内部は真っ暗である。念仏を唱えながら通ると安全であると言い伝えられている。(神威岬 – Wikipediaの解説より

 1992年に今の遊歩道ができるまでは、往復2時間かけて海岸線沿いに念仏トンネルを通って岬の先端まで歩いていたそうです。(現在は通行禁止)

神威岬 電磁台

仕方ないので、今までは昇ったことがなかった小高い丘の上の展望所まで歩いて行ってみました。

こちらは戦争の名残の電磁台(電波探知塔)。昭和17年(1942)、太平洋戦争中に設置されたレーダーの跡です。こんなに美しい海岸を眺めてたら、虚しくならなかっただろうか。

神威岬

展望所から見た神威岬。逆光なので海の色は反射しちゃってますが、神威岩も見えます! 北側斜面にはオレンジ色のエゾカンゾウが咲き乱れていたはずなのですが、ちょっと時期が遅かったようです。 

ゲート開放時間が季節に寄って異なるので、『積丹観光Web site』などで予め調べておくことをお勧めします。(国道からの入口ゲートと遊歩道の入口ゲートの時間は、天候や日没時間により変更になる場合もあります) 

奇岩さがし

[おまけ]
国道229号を余市方面へ走行中に目に止まった奇岩。左側、真ん中よりちょっと下あたり、動物っぽい何かが伸び上がって海を眺めてるように見えませんか?

神威神社

神威岬から約3kmほど余市よりに鎮座する神威神社。

源義経公が蝦夷地に落ち延びて今の神岬村神威岬にさしかかった際に風浪が激しく船を進めることができなかった為、岬の遙か沖合にたつ衣冠姿に見えた神威岩に大綿津見神(おおわたつみのかみ)/志那戸神を奉斎し航海の安全を祈願したところ通過できたと伝えられているそうです。(北海道神社庁より)

神威神社 拝殿

社殿は神明造で、説明板によると絢爛豪華なハズなのですが…外観からは想像つきません。正直、境内も草ボーボーだし狛犬は陰に隠れてしまっているし、もうちょっと管理してほしいなぁ。

■積丹観光Web site
http://www.kanko-shakotan.jp/

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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