トヨタの国内製造空洞化? 北米向けヤリス(日本名:ヴィッツ)はフランス産に

北米市場でトヨタが販売しているコンパクトカー「ヤリス(日本名:ヴィッツ)」の生産を、現在の日本からフランスへ移すという発表がありました。

2013年5月よりトヨタ·モーター·マニュファクチャリング·フランス(TMMF)で作られたヤリスと変わるということで、その年間輸出台数は約25,000台ということです。

為替による実質的な人件費上昇などで日本からの輸出が不利な状況において、一般に利益率の小さいとされるコンパクトカーの製造が厳しくなるのは容易に想像できますが、欧州から北米向けへの輸出のほうが利益が出しやすい状況になるとは、かつては思いもしなかったのではないでしょうか。

なお欧州仕様には2種類のガソリンエンジン、1種類のディーゼル、そしてハイブリッドがラインナップしていますが、北米向けは1.5リッターガソリンとなるということです。

■Toyota Motor Manufacturing France to start Yaris export to North America in 2013
http://corporatemedia.toyota.eu/PressReleases/Pages/CorporatePressRelease.aspx?pressReleaseId=744&returnUrl=%2fPages%2fdefault.aspx&source=Corporate#

■トヨタ・フランス ヤリスWebカタログ(フランス語)
http://www.toyota.fr/cars/new_cars/yaris/index.tmex

(山本晋也) 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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