スバルのAWDシステムが、どのくらいの能力を持っているか、先日の登れない4駆?の記事で動画を見て頂いた方はご存知かもしれませんが、前回のフォレスターに変わり、今回は輸出仕様のGDBインプレッサが大型セミトレーラーをひっぱっちゃう動画を発見しました。
動画は雪道でスタックし、立ち往生したセミトレーラーをGDBインプレッサが救出しています。
動画に登場しているインプレッサは、あくまで推測ですが、大型のリヤウィング、C型までに採用されている形状のホイール等から恐らく輸出仕様のGDBC型 WRX STIだと思われます。
国内仕様ではGDB C型以降、等長等爆エギゾーストマニホールドが採用され、動画のような昔ながらのボクサーサウンドを発する事はありませんが、輸出仕様は2.5Lエンジンを搭載し、最高出力も300psを誇る物で、それまでのモデル同様不等長エキゾーストマニホールドを採用している事から、通称涙目と呼ばれるC型以降のGDBでもドコドコと言う排気音を奏でていました。
GDB C型インプレッサからはそれまで競技用モデルであるtypeRAやspecCのみに搭載されていたドライバーズコントロールセンターデフ(DCCD)がオートモードを追加しWRX STIにも装備され、輸出仕様にも搭載されています。
このDCCDは手元のダイヤル操作でセンターデフのロック率を変更する事が出来るため、動画の様な状況下ではデフロックに設定すれば直結4駆状態になるので、4輪に均等に駆動力が伝わります。
DCCDをロック状態にし、リヤデフに機械式が装備されていれば雪道を走行した経験のある方ならご存知と思われますが、まさに鬼に金棒。
トラクターも脱出のためにトルクを掛けているとはいえ、この状況で引っ張り出せるのは驚きです。
また一つ、スバルのAWD性能に驚かされる動画でした。
(井元 貴幸)