インドのタタ、売れているのはプレミアムブランドという意外な事実【動画】

インド最大級の企業グループTATA(タタ)といえば、国民車となる「ナノ」の開発などで知られている存在ですが、それだけではありません。ジャガーやランドローバーほかの企業を内包する自動車製造のグループのリーダーという面もあります。

そんなタタ・グループの自動車販売台数が発表されています。グループ全体での2012年5月の販売台数は96,089台、前年同月比で12%の伸びということです。

このうち商用車は45,025台と半分弱。残りの5万台強が乗用車ということになりますが、こちらは前年同月比で21%増と好調。ただし、比率でいうとタタ・ブランドが20,970台なのに対して、ジャガー・ランドローバーの合計が30,094台と多いそう。とくにイヴォークの人気でランドローバーの販売台数が伸びているということです。


 

ちなみに、グローバル生産で9.5万台規模というと、ちょうどマツダ(2012年4月で約9.4万台)と同じくらいで、それほど大きいわけではありません。ただし、ジャガー・ランドローバーという比較的、高価格帯の製品を持っているのはタタ・グループの見逃せないところ。タタといえば、インドの国民車というイメージですが、自動車グループとしてはプレミアムブランドが好調という見方もできそうです。 

 

■Tata Motors Group global wholesales at 96,089 vehicles in May 2012
http://www.tatamotors.com/media/press-releases.php?id=764

(山本晋也) 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる