京商の「Dslot43」にお得なスロットカー2台付きセットが登場【東京おもちゃショー2012】

6月14日から17日まで東京ビッグサイトで開催された「東京おもちゃショー2012」の京商ブースは、1/43スケールのスロットカー「Dslot43」を前面に押し出したブース構成がなされていましたが、そんな中で「Dslot43 スターターセット」が新たに発表されています。

Dslot43は、日本では昨年12月に発売された本格的スロットカーで、アウディR8(シルバー、ホワイト)、ランボルギーニ・ムルシエラゴLP640(パールイエロー、グリーン)、ポルシェ962C LH(1986年ル・マン出場車2車種)、ポルシェ917K(1971年セブリング出場車、1970年ル・マン優勝車)の8台とともに、「サーキット96」というコースセットもリリースされています。

このコースセット、4畳半のスペースに9.6mの2レーンのサーキットが設置できるという本格的なもので、ターボ機構付きのコントローラー、立体交差用パーツ、ACアダプター(12V)が付属しています。

しかし、このセットにはスロットカーが入っていなかったため、これからスロットカーを始めようという人は、1万2,600円のセットとともに3,990円(市販車)か4,725円(レーシングカー)のクルマを2台買う必要があり、合わせて2万円ほどの出費を強いられるという、気軽に買える値段ではありませんでした。

それでも京商のスタッフによると、「Dslot43は爆発的に売れるというわけではありませんでしたが、根強い人気があって着実に売り上げを伸ばしています」とのことでした。そんなことから、「よりスロットカーの裾野を広げるために」企画されたのが、今回の「Dslot43 スターターセット」です。

 同セットは、サーキット96のストレート部分を大幅にカットしたものと考えてもよく、1周の距離はサーキット96の9.6mに対して4.2mしかありません。4.2mと聞くと小さく感じるかもしれませんが、1/32スケールのスロットカーにも対応できるコース幅があるだけに、実際に広げたところを見るとけっこう大きくて存在感もあります。

そして、最大のポイントが、アウディR8とランボルギーニ・ムルシエラゴ市販車の2台が、あらかじめセットに付属しているという点です。同セットの価格がサーキット96と同じ1万2,600円で、3,990円のクルマが2台も付属しているということは、クルマを除いた価格はわずか4,620円ということになります。

この4,620円で、プラグ付ストレート1本、ストレート1本、カーブ12本、ストレート小1本、チェンジャー付ストレート2本、ラップカウンター1本、ガードレール8個、スタンド4個、コントローラー2個、アダプター1個(9V)が付いてくるのですから、これはかなりお買い得だと言えます。

アダプターの電圧が9Vとサーキット96の12Vよりも低くなっていますが、これは小さな子供でも簡単にスロットカーを楽しめるようにという配慮からです。Dslot43は、シャシーの路面側にマグネットが取り付けられており、これを調整することでダウンフォースを加減でき、磁力を弱めればフルスロットルでコーナーを曲がることができなくなります。そのため、9Vだから大人が楽しめないというわけでもありません。

こちらは、「サーキット96」を2.6セット使用したもの

このセット、10月中の発売を予定しており、遅くとも年末商戦には間に合わせたいということです。京商では、「スロットカーは長くやっていきたい」と語っており、発売が延び延びになっていたマツダ787とマツダ787B、ポルシェ911 GT3(シルバー、ホワイト)も7月中には発売される見込みです。

また、第2弾として名前が挙がっているマクラーレンF1 GTRやアストンマーティンDBR9など5車種10台も、今年後半に順次発売されます。さらに、第3弾ではDslot43初のオリジナルモデルや自動車メーカーとのコラボレーション、コアユーザーから要望の強かった4車線化に対応したエクスパンションキットの発売なども検討されており、今後の動向に注目したいところです。

■東京おもちゃショー2012
http://www.toys.or.jp/toyshow/

■1:43 SCALE SLOT CAR SERIES “Dslot43″(京商)
http://www.kyosho.com/dslot43/

(ジム加納)

<訂正 2012/06/21>
「Dslot43 スターターセット」に含まれる車両は、市販車ですが車種はまだ決まっていないとのことです。訂正いたします。(編集部)