シボレー・ボルトがマイナーチェンジ。バッテリー増量でEV走行距離を伸ばしました

EVさながらのバッテリーを搭載した上で、主に発電用エンジンを搭載したレンジエクステンダーEVの代表といえる存在が「シボレー・ボルト」がグレードアップした2013モデルを発表しました。

外観上の変更点は見当たりませんが、それもそのはず。今回のマイナーチェンジにおける変更点は、ほぼバッテリーのみといって過言ではありません。

バッテリー総電力量は、従来の16.0kWhから16.5kWhへ微増。満受電からのEVモードでの走行可能距離が35マイル(約56km)から38マイル(約61km)へと伸びています。

これにより、MPGの燃費換算値は94MPGeから98MPGeへと改良。エンジンを動かして発電するモードとあわせて、満受電・ガソリン満タンからの航続可能距離は380マイル(約608km)となりました。

なお、バッテリー総電力量を増やしたことで、充電時間は伸びたといいますが、120Vで10.5時間、240Vで 4.25時間ですから、それぞれ30分程度伸びただけで実用上はさほど変わらないという印象です。

 カリフォルニア州の規制によりピュアEVが注目されるタイミングですが、レンジエクステンダーEV(プラグインハイブリッド)の代表として、着実に進化させていくことで実用性を向上させようということでしょう。

 (山本晋也) 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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