レガシィの初6MTは6気筒モデルだった!【激レアスバル解説!レガシィ3.0R spec.B】

3代目レガシィランカスターに搭載され、レガシィシリーズの中では無くてはならない存在になった6気筒モデル。

ランカスター6として設定された後に、B4とツーリングワゴンにもRS30 ,GT30のグレード名で通常モデルにも設定され、4代目レガシィにも3.0Rとして追加されましたが、実はこの6気筒モデルにはMT仕様がありました。

その名も3.0R spec.B。4代目レガシィのB型の途中から設定され、当初はATモデルの3.0Rに対し、MTモデルが3.0Rspec.Bと言う位置づけでした。

発売後は3.0L 6気筒エンジン+6MTという仕様は国内ではかなり珍しく、スポーツサルーン、スポーツワゴンというカテゴリーに新しいレパートリーが増えたと話題になりました。

さらにレガシィシリーズに6MTが搭載されたのはこれが初で、GT系はD型の発売まで5MTしか存在しませんでした。

ターボのGT系ではspec.Bは専用バンパーと大型グリルが採用され、フロントからは違いを判別しやすかったものの、3.0Rと3.0R spec.Bのエクステリアの違いはヘッドランプとホイール程度。

ヘッドライトは2.0Lモデルに採用されていたブラックべゼルのタイプとなりますが、バンパーは3.0R専用バンパーという、詳しくなければ違いがほとんどわからない仕様となっていました。

その後C型になった際に3.0R spec.BにAT仕様が登場。

ますます複雑になってしまいましたが、AT専用モデルの3.0R、6MTとATの選択が出来る3.0R spec.Bと言う棲み分けになり、そのままD型へ移行。

D型ではエクステリアが3.0Rは専用、spec.Bシリーズは排気量問わず共通のエクステリアとなりました。

残念ながら3.0R spec.BはB4、ツーリングワゴン共にD型で消滅。

同時に6気筒+MTの仕様も消滅してしましました。

E型以降の6気筒モデルはATのみ、その後5代目に移行した際に6気筒モデルは3.6Lに排気量が大幅アップしましたが、設定されているのはアウトバックのみで、B4,ツーリングワゴンでは6気筒モデルは選択出来なくなりました。

密かに一部のファンからは6気筒モデルのMT復活を要望する声もあるそうですが、残念ながら現行型レガシィではD型になった際、4気筒モデルからもMTが姿を消しました。

2代目レガシィGT-BではMT:ATの比率が4:6という、ワゴンボディではかなり高いMT比率を持っていたレガシィ。

せめてターボモデルだけでもMTの復活を望みたい所です。

(井元 貴幸)