まさかこんなことが犯罪に!? 知っておきたい不正改造になってしまう6つのポイントとは?

6月は「不正改造車を排除する運動 強化月間」だそうです。不正改造なんて自分には関係無い、と思ってるあなたもちょっと思い浮かべて下さい。クルマに乗ってると「あ、アレカッコいいな」とか「便利そう・・・」と思うことありますよね。

でも、知らずにやってしまうと実は不正改造=犯罪だった!なんてこともあり得るから気をつけたほうがいいんです。

じゃ、どんなことが不正改造にあたるのか、そのポイントを見てみましょう。

1. 運転席、助手席のウインドウに着色フィルムを貼ること。

これからドンドン暑くなって、ウインドウに色の濃いフィルムを貼ることで直射日光を防いで冷房効果を高めたい・・・という気持ちもわからなくはないですが、ダメです。運転の基本、周囲の交通状況の確認やドライバー同士の合図やコミュニケーションなどのため、ウインドウはそのままにしましょう。最近のクルマはUVカットはもちろん、熱線も防いでくれるガラスも珍しくありませんよ。ちなみに運転席、助手席のガラスの可視光線透過率は70%以上必要です。

2. クリアテールなど灯火類の灯光色の変更

他人と違った個性を主張したい。自分ならではのカスタマイズを楽しみたい。そりゃ、わかるけど、他人に迷惑をかける違法なことをやっちゃいけません。ウインカーが点いているのか、ブレーキを踏んでいるのかわからないと危険だってことわかりますよね。他人に迷惑をかけるだけではなく追突事故などがおこった場合、自分自身も危険ですよ。

3.ボディ外へはみ出したタイヤおよびホイールの装着

何気無くサイズを気にせず装着したタイヤ/ホイールがフェンダーからはみ出してた、なんてことも考えられます。友人から中古をいただいたりして、ナットがハマったからといってそのまま使っちゃうのは注意して下さい。

4.基準を超えたウイングの装着

GTなどのレーシングカーを見習って、トランクの上に大きな羽を付けてる車両もたまに見かけます。高速走行時の車両の安定性を狙ったものですが、見よう見まねで、またはカッコだけで付けちゃうのは禁物です。場合によっては歩行者を傷つけてしまう可能性だってありますからね。

5.消音器(マフラー)の切断・取り外し

マフラーを切断、取り外すことや基準に適合しない音量等のマフラーを装着することはゼッタイにNGです。他人に迷惑をかけているばかりか、最近のコンピューター制御されたエンジンにとってはとくに、エンジンバランスを崩し、有害な排ガスを発生するばかりか燃費が悪くなることも十分に予想されます。百害あって一理なしとはまさにこのこと。

6.音量が大きな警音器(クラクション)の装着

注意を与えるものだからって、音が大きければいいってもんじゃありません。クラクションの音量にも最低と最大が決められているんです。音色や大きさが容易に変えられたりするのもNGです。

もちろん、これ以外にもいろんな基準が定められています。「自分はクルマの改造なんてしないから・・・」と思ってる人でも、「中古車で買ったときからそうなっていた」とか、「修理を頼んで戻ってきたら不正改造になっていた」という言い訳は通用しませんよ。クルマの状態は使用者の責任ですから。気をつけましょう!

気付かずにも意図的にも不正改造は止めましょう。また、一般の方が不正改造車を発見した際の通報・相談窓口「不正改造車110番」があります。不正改造車を見かけたら、ナンバープレート、不正改造の内容等の情報をお寄せ下さい。
アドレスはコチラ>>>http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02altered/call110.html

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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