インフィニティ、独自本社を香港に開設!

すでに発表されていたことですが、5月22日に日産のラグジュアリーカーブランドのインフィニティが香港新本社を開設しました。またインフィニティのモデルは中国で生産されることも発表されています。

日産のカルロス ゴーンCEOは『香港に本社を構えることは、インフィニティにとってその歴史の中で初めて独自の本社を持つことであり、ラグジュアリーブランドとしてのインフィニティが成長に向けた次のステップに踏み出したことを意味しています』と語ったということです。

また日産のグローバルインフィニティ・ラグジュアリー事業本部を率いるアンディ パーマー副社長は『中国への入り口である香港にインフィニティの本社を設立するということは、香港がラグジュアリー車の販売における中心地であると認めたということです。中国は、疑いなくラグジュアリー車の販売の中心地となったのです。この状況は当分変わらないでしょう』と話したということです。

北米でも欧州でも中東でもなく、中国がラグジュアリーカーの中心地になるという話も興味深いところですが、 今後4年間において、グローバル販売3倍増を目指すインフィニティのあたらしいステップは、日本国内の空洞化につながってしまうのか、それとも日産ブランドを成長させ、ひいては日系ブランドのイメージアップにつながるのか。

その動向には目が離せません。

 

■インフィニティ、香港新本社を開設(日産自動車)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120522-02-j.html

■香港でインフィニティのグローバル本社開所式を実施(日産自動車)
http://reports.nissan-global.com/JP/?p=2911

■ゴーン社長、インフィニティのグローバル本社について語る(日産自動車)
http://reports.nissan-global.com/JP/?p=2894

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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