とんでもないサバイバルレースだったST-5クラス【スーパー耐久2012】第3戦菅生

予選から壮絶という言葉がぴったりくるレースだったST-5クラス。

その予選では何が起こったのか?

Aドライバーの予選で55号車姫神ガジェット吉田山JMC Vitzと19号車BRP☆HYPER ECU C72制動屋J’Sフィットがクラッシュ。姫神ガジェット吉田山JMC Vitzはボディーの損傷よりも燃料タンクの損傷がひどくリタイア届けを提出することになったのです。

そんな壮絶な幕開けのST-5クラスを制したのは36号車エンドレス アドバン トラスト ヴィッツ。安定した強さを見せていました。

そして2位は予選のクラッシュから奇跡的に復活した19号車BRP☆HYPER ECU C72制動屋J’Sフィット。フロント周りだけではなく、なんとエンジンまで載せ換えたという、とんでもない大修理で最後尾からのスタートながら、とんでもない追い上げを見せての2位。フィットはどんだけパワー出てるのか?

3位は4号車 アイクレオ&サムライジーンズ&ビーラインTSKVit。

ここまでが表彰台です。

そして表彰台は逃しましたが、他のVitz勢を押しのけてデミオが初入賞。17号車 DIXCELアラゴスタ・NOPROデミオが4位でチェッカー。一時は3位まで上がる速さを見せつけました。

5位は26号車 エンドレス アドバン 日光ヴィッツ。

そして6位もデミオ!RS☆RロイヤルパープルDIXCELデミオが6位で入賞。いよいよデミオ勢も熟成されてきたということでしょうか。

それにしてもスーパー耐久は本当に最後の最後まで展開がわかりません。安定的に4位をキープしていた213号車 WAKO’S μオクヤマVitzはラスト10分で左リアに損傷が!懸命の修理にも関わらずコントロールラインの上ではチェッカーが振られてしまい、結局のところはリタイア。8位となった602号車 PTG明京K’zランドリー602Vitzよりも3周多い周回数なのに、という悔しさも。

次戦の岡山も波乱に富んだ内容になりそうなST-5。小さいからといって侮れません。

(北森涼介) 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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