2012年度中に市販される三菱のプラグインハイブリッドシステムが公開されます

2012年5月23日~25日に、パシフィコ横浜で開催される『人とくるまのテクノロジー展』において、三菱自動車工業は2012年度中の市販化を予定している「三菱プラグインハイブリッドEVシステム」の構造モデルを展示すると発表しました。

プラグインハイブリッドということはコンセントから充電できる、エンジンと電気モーターで走るハイブリッドシステムということになりますが、気になるのは三菱自動車の市販ハイブリッドがどのようなシステムなのかということ。

公開されているシステム構成図によると、駆動用モーターのほかジェネレーター(発電機)も積んでいて、フロントトランスアクスルによってエンジンとつながっているようですから、いわゆるトヨタ式のシリーズ・パラレルハイブリッドにも似たシステムをベースにプラグイン化しているようです。

ジュネーブモーターショーで公開されたプラグインハイブリッドシステム構成図の中にはジェネレーターがありませんでしたから、その点が異なります。これにより、コンセントからの充電、回生ブレーキによる充電、そしてエンジンで発電することによる充電と3wayチャージとなっているようです。

一方、ジュネーブモーターショーで公開されたプラグインハイブリッドシステムでは、リヤモーターのレスポンスを活かした姿勢コントロール『S-AWC』を採用とありましたが、2012年度中に市販されるというプラグインハイブリッド車にも、そうした三菱自動車の得意分野の進化と搭載を期待したいものです。

■自動車技術展 – 人とくるまのテクノロジー展2012
http://expo.jsae.or.jp/

■三菱自動車、自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2012に出展(三菱自動車)
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2012/news/detail4575.html

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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