カローラに搭載されたエンジンも高燃費をマーク【カローラ アクシス、カローラ フィールダー モデルチェンジ】

原点回帰をコンセプトにモデルチェンジしたカローラ アクシオとカローラ フィールダー。

今回のモデルチェンジでカローラアクシオには1.3Lエンジンが復活しました。吸気バルブと排気バルブの両方を最適に制御する可変バルブタイミング機構デュアルVVT-iを備え、最高出力95ps/6000rpm、最大トルク12.3kgf・m/4000rpm1NR-FEエンジンはヴィッツに搭載されているものと同じです。

2BOXのヴィッツと比べると車重は60kg重くなりますが、それでも1050kgに抑えられました。

 

この1.3LエンジンとSuper CVT-iの組み合わせでJC08モード燃費は20.6km/Lをマーク。

 

1.3LはXグレードのみの設定ですが、1.5G並みに装備が充実した1.3X“G EDTION”も設定されています。

 

 

1.5Lエンジンはアクシオとフィールダーに搭載。可変バルブタイミング機構VVT-iを備えた1NZ-FEエンジンは、燃焼改善を実施したほかフリクションロスの低減。

さらに伝達効率を大幅に向上させたSuper CVT-iを新開発し、エンジンとの統合制御によってJC08モード燃費はアクシオで20.0km/L、フィールダーで19.6km/Lを達成しました。

電子制御式アクティブトルクコントロール4WDも1.5L車に設定。通常はFFに近い駆動力配分としてJC08モード燃費を16.0〜16.4km/Lとしました。

 

また1.5LエンジンとSuper CVT-i搭載のFF車にオプション設定されたアイドリングストップ機能「トヨタストップ&スタートシステム」を搭載したアクシオは21.4km/L、フィールダーは21.2km/Lと1.3L車を凌いでいます。

 

カローラ フィールダーには1.8L車が設定されていますが、2ZR-FAEエンジンのバルブマチックを改良してポンピングロスを低減。またフリクションロスの低減も行ない、JC08モード燃費は16.6km/Lに向上しました。

 

Super CVT-iはエンジンとの統合制御で加速力を高められました。またスポーツモードでは、スポーティな加速感や変速感を演出。さらにGセンサーをによって車の減速度や旋回力を判断し、コーナー進入時に自動的にシフトダウンし、コーナリング中に無用なシフトアップをさせないG AI-SHITを採用しました。

 エンジン排気量や駆動方式の違いにより、開きはあるもののCVT搭載車のJC08モード燃費は16.0〜21.4km/Lと高い数値をマークしました。

カローラ アクシオとカローラ フィールダーの1.5Lエンジン搭載のFF車には5MT車が設定されているのですが、

この5MT車のJC08モード燃費は18km/L。これを見てもCVTの方が燃費性能に優れていることを実感させてくれますね。

 (ぬまっち)

 

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この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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