惜しまれつつも日本国内での販売が一旦終了したホンダ・シビック。
最終モデルは国内では4ドアセダンのみの展開でしたが、やはりシビックといえばハッチバック!そして「VTECエンジン」というイメージが強いと思います。
シビックの歴史の中で、一番初めにVTECエンジンを搭載したのは4代目・EF型(通称グランドシビック)
の後期モデル。1989年9月のマイナーチェンジで「SiR」というグレードに搭載され、当時はリッター当たり100馬力というハイスペックで、N1やGr.Aなどモータースポーツでも大活躍したモデルでした。
■HONDA 四輪製品ニュース 1989年9月21日付
http://www.honda.co.jp/news/1989/4890921.html
それまでのシビックのトップモデルというと「ZC型」のDOHCエンジン搭載の「Si」で、こちらのエンジンもS800生産終了から14年ぶりとなるDOHCエンジンとして初代バラードCR-Xなどにも搭載され人気を博しました。
■HONDA 四輪製品ニュース 1984年10月24日付
http://www.honda.co.jp/news/1984/4841024c.html
ですが5代目のEG型シビック(通称スポーツシビック)ではSiRに取って変わられ、ZC型エンジン搭載のSiグレードはカタログから消滅……したハズでした!
しかし、1992年5月にシビック発売20周年記念車として突如「Si」が限定復活!
■HONDA プレスインフォメーション 1991年9月付
http://www.honda.co.jp/factbook/auto/CIVIC/19920700/cv20-027.html
なぜこのタイミングで、ZC型エンジンを搭載したモデルを発売したのかは謎ですが、車両型式・EG5を与えられたこのモデルは大変レア、かつマイナーな存在ではないかと思います。
奇しくも今年はシビック20周年記念車が発売されて丸20年。つまりシビック生誕40周年となるのです!
再び日本国内でこの名前が聞ける日が来るまで、しばし過去のモデルに思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。
(小鮒 康一)