A型オーナーから見たレガシィD型の気になるポイントチェック。
今回はインテリアの気になる部分をチェックしてみました(エクステリア編はこちら)。
今回のマイナーチェンジでエクステリア以上に大きく変わったインテリア。
デザインだけでなく操作性も細かい部分で変わっています。
GT DITには専用のブルーステッチが施され、スバルのクルマとしては珍しい配色。
スバルと言えばブルーのイメージですが、ステッチは赤、黒、シルバーが多く、斬新です。
まずは、パネルの色がシルバー調からダークメタル調に変わった事で、シックで落ち着きのある印象に変わりました。
前期型ではマッキントッシュ装着車のみがダーク調のパネルを使用していましたがD型では全てのグレードがダーク調パネルに変更されました。
前期型への流用はパネルの形状が全く同一ですので可能かと思われますが、エアコンユニットも交換するとなると、価格が嵩みそうです。
ステアリングスイッチ部分やパドルシフトもダーク調に変更されており、統一感を崩す事無くコーディネートされています。
次に、インテリアで最も気になっていたメーターパネル。
カラー液晶を中央に配置し、あらゆる情報をモニタリング出来る他、瞬間燃費計も液晶内部に表示する事で水温計が復活しました。
カラー液晶にはオープニングやエンディングと言ったギミックも用意され、エンジン始動時にメーターのスイープ動作と合わせて気分も高揚してきます。
メーター文字盤も、先代モデルで好評だった自発光タイプになり、指針色が赤になったのもレガシィらしさを取り戻したように思えます。
先代BP/BLでもD型には大き目の液晶に漢字表示による警告やSIドライブのイメージグラフなどが表示できるようになっており、BR/BM型が登場した際に、自発光メーターや漢字表示の出来る液晶が省略され、コストカットが顕著に表れている部分だと感じていました。
それゆえにD型のメーターパネルには期待を裏切らない完成度にA型オーナーとしては恨めしさすら覚えます。
D型へのマイナーチェンジには、操作性の向上が多く盛り込まれています。
電動パーキングブレーキスイッチの移設もその一つで、A型ではSIドライブダイヤルが設置されていたところに設置され、左手でパーキングブレーキの操作をするといった殆どの国産車と同じ動線になり違和感が無くなりました。
メリットは他にもあり、緊急時に助手席側から電動パーキングブレーキの操作が出来るようになりました。
筆者の愛車にはクルーズコントロールが装備されていないのでブランクパネルとなりますが、クルーズコントロール付の前期モデルとの違いはご覧の通り。
左上/前期アイサイト付、右上/D型アイサイト付、左下/前期クルーズコントロール付、右下D型/アイサイト非装着車。
D型のアイサイト付になるとボタン数も多くなりますが、慣れれば問題なさそうです。
左側のスイッチパネルはレイアウトに変更は無く、色合いの変更のみです。
メーターパネル内の液晶表示の切り替えはステアリングの左スポークの下側に設置されるスイッチで操作します。
新型インプレッサとステアリング形状は同一の為、液晶のセレクタースイッチも同じ物のようです。
前期型のパーキングブレーキスイッチが設置されていた所には、VDCのカットオフスイッチとブランクパネルが入ります。
ヒルホールドスイッチの位置は変更ありませんが、ラストメモリー機能が追加され、坂道の多い地域などでエンジン始動の度にヒルホールドスイッチをONにする煩わしさが無くなりました。
大々的に謳われていませんが、使い勝手の向上と言う点では、ヘッドライトスイッチのポジション変更。
前期モデルではAUTO位置が一番奥にあるトヨタタイプだったのに対し、D型では1段目にAUTOが来るポジションになりました。
これ、意外と地味ですけどAUTOポジションの状態で信号待ち等の時にスモールに切り替える際、前期タイプですと2段階切り替えなくてはいけませんが、D型タイプですと、ワンアクションでスモールライトに移行できます。
さらにワンタッチレーンチェンジャーと呼ばれる装備が追加され、レバーのワンアクションでウィンカーが3回点滅する機能を内蔵。
パワーウィンドゥスイッチは全座席ワンタッチ化されました。それに伴いスイッチパネルのCIマークも変更されました。
集中ドアロックスイッチのマークも変更になったんですね。
筆者のレガシィにはナビゲーションが社外品の物になる上、アクセサリーコンセントもケチってつけなかったので、ご覧の通りのブランクパネルだらけ。
D型レガシィのメーカーオプションのナビゲーション装着車に装備されるミニジャックタイプのAUX入力とMP3プレーヤー等の接続に便利なUSB入力端子を装備。
前期モデルのナビゲーション装着車はコンポーネント端子が設置されていました。
インテリアでは気になるポイントが多く、取り入れたい装備も沢山ありました。
欲を言えばパワーウィンドゥのスイッチパネルやダッシュボードのシボ等さらに細かく改良して質感の向上があっても良かった気もしますが、それでも他のメーカーのマイナーチェンジに比べればかなりの変更内容。
充実装備のD型は前期モデルの不満点をかなり解消して登場したようです。
(井元 貴幸)