スーパーGT2012 第2戦、富士500kmの決勝がいよいよスタート。
ローリングスタートのためフォーメーションラップが行われているのですが、直前から降り始めた雨のためになかなかセーフティーカーがピットに入りません。
フォーメーションラップが始まる前までは完全なドライコンディションでしたので全車ドライのスリックタイヤを履いていました。しかし雨足はどんどん強くなっていきます。一方、箱根方面からは晴れ間も見え、タイヤチョイスの判断がとてつもなく難しい。
そこに先頭を切ってピットインしてきたのはトムスでした。
レインタイヤに履き替えるPETRONAS TOM’S SC430。大きな賭けに出たかのように見えるタイヤ交換でしたが……。
ランボルギーニもそれに続きます。
aprのアウディR8もピットイン。
プレスセンターの真下にあるNISMOのピットもタイヤ交換の準備。
すぐにMOTUL AUTECH GT-Rがタイヤ交換を始めます。
GT3のGTR、S-Road NDDP GT-Rもタイヤ交換。
そうこうしているうちにほとんど全車がレインタイヤに履き替え、ピットロードは大渋滞。予選の順位もグリッドもあったものではありません。
数週のフォーメーションラップのうちにすっかり順位が入れ替わってしまったローリングスタート。事実上のポールポジションになってしまったのはスリックのままステイしたARTA HSV-010。
スリックのままスタートしたのはARTAの他にGSR ProjectMirai BMWと何台か。むしろスリックのままの方が大きな賭けとなる路面状態となってしまいました。
(北森涼介)