先日行われた、全日本ラリー選手権開幕戦「ツール・ド九州2012」。
その模様については、ここclicccarでも様々な方が取り上げておられます。
そのJN-3(排気量1501~3000cc)クラスで優勝したのは、眞貝知志選手/田中直哉選手組ホンダインテグラR。スーパーGTに参戦している「GOODSMILE RACING」と並び称される、痛車系レーシングカー界の強豪中の強豪、ご存じ「メロンブックスラリーチャレンジ」(以下、MRC)の車両です。
2008年の活動開始からこれまで全日本ラリー選手権で10度のクラス優勝を飾ってきたMRC。しかも、今回の「ツール・ド九州」での勝利は3年連続4度目というからさらにすさまじい。
現在日本の最高峰モータースポーツで活躍する痛車系チームの中で、最強級のチームといっても過言ではないでしょう。
今年のメロンブックスインテグラ、通称「メロン号」のカラーリングはそれまでの印象を一新する「赤」×「黒」。
情熱の炎をイメージしたというそのカラーリングは、2008年以来2度目の栄冠を本気で狙っていることの証なんだとか。
特にターマックイベントでの速さが際立つMRC。今回の「ツール・ド九州2012」では、序盤から最速タイムを連発。
終わってみれば16本のステージ中、じつに13本でベストタイムをたたき出し、2位以下を1分以上も引き離す圧倒的なスピードでクラス優勝を飾ったのでした。
MRCの次の参戦予定は、4月29~30日に愛媛県で開催される第2戦「久万高原ラリー」。このラリーでは全日本ラリー選手権に挑戦しているもう一つの痛車系チーム、「CUSCO Jr RALLY TEAM」のプロトン・サトリアネオとのガチンコ勝負となります。
これまでグラベルイベントでは目立った成績を残せてはいないMRC、一方でライバルのCJRTが使うサトリアネオはグラベルイベントにめっぽう強いマシン。
これまでの評価を覆してMRCがグラベルロードでも好走するのか、それともサトリアの高耐久性をいかしてCJRTが上に立つのか。
その戦いの行方、今から要注目です。
■Melonbooks RALLY CHALLENGE OFFICIAL WEBSITE
http://www.rallymelon.com/
【角須 穣】