今年の全日本ラリー、話題の中心はデビュー戦のハチロクですが、やはり総合トップを争うJN4クラスは見逃せません。
開幕戦「ツール・ド・九州」から、JN4(3000cc超)は日本の誇りといっても良い「2Lターボ※+4WD」で争われ、熱い戦いが繰り広げられています。
※ターボ車は排気量に×1.7が掛けられます。
この最高峰クラスはここ数年「ラック名スバルSTI DLインプレッサ」の勝田範彦選手組と「ADVAN-PIAAランサー」の奴田原文雄選手組の2組を軸にチャンピオン争いが繰り広げられています。
最初のSS1「三方ロング1」は10kmのロングステージ。昨年の優勝者、勝田組が2位以下を7秒以上引き離すスーパータイムを叩き出すと、Day1の10のSSのうち9つのステージ優勝を飾り、2位以下を22秒引き離しました。
一方、SS1では3位とスタートダッシュに失敗した奴田原組はじわじわと2位との差を詰め、SS9終了時には2位に浮上しますが、勝田組には逆に引き離されてしまいます。
1つのSSで0.3秒/0.7秒と云ったごくごく僅かな積み重ねがボディーブローのダメージの様に積み重なり、ノーミス同士だと簡単には挽回できない大きな差となっています。
この2台に絡んでくると思われた、「CUSCO ADVAN インプレッサ」の柳澤・中原組、「ハセプロCL☆DLインプレッサSTI」の福永・奥村組にいつもの元気を感じないのが少し残念です。
また、昨年のJN3クラスのチャンピオン牟田周平選手が今年から最高峰クラスJN4に「CUSCO ADVAN インプレッサ」で挑戦を開始しました。
地元開催のイベントですが、SS10を終了した時点では8番手。Day2にはギャラリーステージもあり挽回が期待されます。
JN3(3,000cc以下・1,500cc超)クラスでは「ターマックキング」の名を欲しいままにする「メロンブックスDLテインBRIGインテ」(DC2)の眞貝選手がJN4クラスに喰い込む大健闘。既に総合10位ですが、一昨年の様に更なる上位入賞を目指します。
話題の86、「GAZOO Racing ラック86」はデビュー戦でDay1終了時点では4位とこちらもデータのない車とは思えない活躍を見せています。昨年までS2000を駆った筒井選手に期待です。
JN2(1,500cc以下 1,400cc超の2WD車)クラスは昨年の王者「豊田自動織機・ラック・DL・BRIGヴィッツ」の天野・井上組はクラス3位。「TAKUMI CRAFT ADVAN KYB Vitz」の川名・安東組と2番手争いを繰り広げています。
JN2クラストップは「KYB YH itzz クスコ フィット」丹羽・永山組。SS1から着々と後続を引き離し、30秒のタイム差を築き上げています。
JN1(1,400cc以下)クラスは「TG厚木OKU安斉自工ADVANマーチ」小泉・小泉組が2位に12秒のリードを築いています。
Day2の天候は晴れの見込み。
残りのSSは6つで合計23km。各クラス波乱は起きたのか?Day2の模様はこちらから!
(川崎BASE)