砂漠のSクラス? メルセデス・ベンツGLクラスが一新

キャッチコピーは”First class in all conditions”。
2012年モデルのメルセデス・ベンツGLクラスが発表された。

いまやメルセデスの販売比率においてSUVは20%を占めるというが、その頂点に立つモデルの最新・最良の進化形だ。

ボディサイズは、全長5120mm×全幅2141mm×全高1850mm。
このボディが、最大定員7名が乗車しても余裕のスペースを実現する。

グレードは、GL 350 4MATICブルーテックとGL 500 4MATIC BlueEFFICIENCY。前者がAdBlueによるクリーン化をはかった3.0L V6ディーゼル(190kW/3800rpm・620N.m/1600-2400rpm)、後者は4.6L・V8ガソリンエンジン(300kW/5000-5750rpm・600N.m/1600-4750rpm)となる。

いまや、このクラスでも無視できない省燃費性能については、アイドリングストップ機能や7速オートマチック、オルタネーター制御、電動パワーステアリング、省燃費タイヤなど。
そしてCd値0.35という空力性能を実現したボディは、アルミニウムやマグネシムといった軽量素材が使われ、従来比で約100kgのダイエットに成功。燃費性能はGL350で7.4~8.0L/100km、GL500で11.3~11.6L/100kmとなっている。

特筆すべきは快適性。NVH特性(騒音、振動、ハーシュネス)はSクラスと同等という。パワートレインの最適化や改良されたシャシー、そして風切り音などを考慮した新スタイルによるところが大きいという。

SUVとしての走破性能とラグジュアリー性を併せ持つ、キャッチコピー通りの、まさにオフロードのSクラスと呼ぶに相応しい高級SUVへとGLクラスがより進化した。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる