スーパーGTもエコでチャンピオンを狙う時代か?

今年のスーパーGTで注目されたのはトヨタプリウスのGT300クラス参戦。そう、あのハイブリッドエコカーが国内ハコ車最高峰に登場したんです!

もの凄くかっこよく仕上がっているプリウスGT。ファクトリーはMR2やカローラアクシオなど、数々のトヨタ車でGT300で活躍した名門apr。このチームにトヨタ自動車HV先行開発部が全面協力してマシンが製作されました。現在はカローラアクシオに搭載されていた量産V6エンジンを使用。ECUはレース用ですが、モーター、インバータ、バッテリーは市販用プリウスの物をそのまま使用しているそうです。テスト走行では100kgの重量増でタイムが伸び悩びましたが、予選では1分29秒677をマークしてJAF-GT勢トップの予選5番手に滑り込み、決勝への期待が高まっています。

なおこのハイブリッドシステムは市販車へのフィードバックも視野に入れているとのこと。またスーパーGT第4線からはホンダCR-Zも参戦し、ル・マン24時間レースにはトヨタTS030というハイブリッドマシンが参戦するなど、レースシーンでのハイブリッド車の躍進が楽しみですね。

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
続きを見る
閉じる