さらばフジマイティ、富士重工業が事業譲渡で自動車開発に注力!

先日、軽自動車の生産が終了したばかりの富士重工業。さらに経営リソースを自動車開発に集中するという、ふたつの発表がありました。

まずひとつめは、フジマイティのブランドで知られた塵芥収集車の事業譲渡。譲渡先は、すでに協力関係にあった新明和工業。これにより、1962年にはじまった富士重工業の塵芥収集車事業が幕を閉じることになりました。

なお、事業譲渡は2012年12月28日の予定。事業譲渡後は、新明和工業の塵芥収集車ブランド「タウンパック・ルートパッカー」と富士重工業の同ブランド「フジマイティ」を統合した新たなブランドを立ち上げるとのこと。

そして、もうひとつの事業譲渡は風力発電。

風力や太陽光といった再生可能エネルギーの活用に注目が集まる時代ですが、今後予想される規模の拡大に対して、これまで協業関係にあった日立製作所に風力発電事業を譲渡することで、製販一体化によるスピードアップを図るとのこと。

いずれにせよ水平対向エンジンを搭載する自動車の生産・開発をはじめとする他事業へ経営資源を集中するための事業譲渡ということで、スバルらしい製品作りの加速を期待したいものです。

[関連サイト]
新明和工業と富士重工業 塵芥収集車事業を統合 (富士重工業)
富士重工業の風力発電システム事業を日立に事業譲渡 (富士重工業)

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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