スズキの子会社、スズキ・モーター・タイランド社は“スイフト”を3月21日にタイで発表し、翌22日から販売を開始すると発表しました。
このスイフトはタイ政府が推進しているエコカープロジェクトに適合する小型車となります。
タイのエコカープロジェクトとは、ガソリン車では1300cc以下、ディーゼル車では1400cc以下が対象で、燃料1リットルあたりの走行距離は20km以上、二酸化炭素の排出量は1kmあたり120 グラム以下で、対象車種はエンジン主要部品に関してタイ国産を使うことが求められています。
このプロジェクトは2007年から始まり、日系メーカーではトヨタ、ホンダ、日産、スズキ、三菱が申請を行っています。
基準を満たしてエコカーとして認証されたクルマは物品税引き下げなどの優遇措置が適用されるため、販売上大きなメリットを受けることができます。
タイで先日発表された三菱ミラージュや日産マーチ、ホンダ・ブリオなどがライバルとなるスイフトですが、3月21日にタイの首都バンコクで行われたスイフ発表会に訪れていたスズキの鈴木俊宏副社長は、
「タイのお客様はもちろん、タイから世界のお客様に価値ある製品をお届けし、製品を通じてお客様がクルマと共に過ごす豊かな生活をお手伝いできるよう、これからもタイの皆様と共に歩んでいきたい」
と発言。
同国ではいまのところ低いシェアであるスズキが今後、販売面で力を入れていくことを強調しました。
またスズキはタイで生産するスイフトをタイ国内で販売するほか、近隣アセアン諸国に輸出する予定であることも発表しています。
【クリッカー編集部】