前回に続き、公共交通機関とクルマの対決!
横浜駅に到着した公共交通機関ですが、クルマは鶴見川の手前約2キロ。
位置的には先行しているクルマですが、公共交通機関はここから鉄道にバトンタッチ。
東横線の通勤特急の出番です。
東横線通勤特急は、朝夕のラッシュ時に通常の特急より停車駅が多いものの、横浜-渋谷間24.2キロを36分で結びます。
8:31発通勤特急渋谷行に乗車。予定では9:07に渋谷に到着します。
東横線が渋谷を出る頃、クルマは鶴見川を渡っていました。
渋滞考慮オートリルートが作動し、国道1号の渋滞を避けるべく、そのまま川崎駅方面へ進行し国道15号を使うルートに変わったため時間は先ほどより6分短縮。
東横線通勤特急があっという間に渋谷に着くころ、クルマも都内を走行中。
位置は品川区の札の辻交差点まで4.5キロ地点。思いのほか渋滞にハマり、到着予想時刻は9:42と9分の遅延。
ここでタイミング悪く、乗った電車が半蔵門止まりで神保町まで行かないので、半蔵門で後続の列車に乗り換える必要があります。
半蔵門線が渋谷を出発する頃、クルマは丁度品川駅前。
到着時間はさらに4分遅延。残り10キロを切りました。
半蔵門止まりなので、ここで後続の9:28発清澄白河行に乗り換え。
定刻通り、9:33神保町到着。ここから、病院まで徒歩15分。
半蔵門線が神保町に到着したころ、クルマは東京タワーの真下に。
ゴールまでは5.5キロですが、到着予想時刻は9:57。
病院横のパーキングメーターを使用するので目的地がほぼゴールですが、この時点で敗北濃厚。
残り約5キロで到着予想時刻を10分巻くのは至難の業。
さて、勝ったのはドッチ?
公共交通機関は9:48にゴール。さぁ、クルマは??
残念ながら、目的地1.5キロ手前。
この時点で公共交通機関の勝利。クルマは病院入り口に到着したのが9:55。
7分の差でした。
結果はクルマが所要時間1時間53分 走行距離 約35.3km
平均燃費6.3km 消費燃料代 およそ920円 1L=164円換算
これにパーキングメーター代の300円を足すと1220円。
厳密に言えば減ったタイヤや税金なども加味すべきですが、ここはエンタメネタと言う事で割愛させて頂きます。
一方の公共交通機関は…
横浜市営バス:210円 東急東横線:260円 東京メトロ半蔵門線:190円
合計:660円でした。
また、このルートは予算優先での検索ですので、一般的には横浜から水道橋へJR線を使うのが妥当だと思われます。
今回はガソリン価格の高騰や渋滞における平均燃費の低下で予算・時間ともにクルマの完敗でしたが、時間的には一般道を使用してもクルマの方が早い場合もありますし、時間を少し遅らせることにより道路が空いていれば燃費も向上するため、一概には言えない結果となりました。
また、クルマの場合、今回は1人乗車ですが2人、3人と増やすことにより予算面でもクルマが有利になって来ることはあります。
ただ、都市部でのクルマの問題は駐車場。今回は都心ながらパーキングメーターの使用により1時間300円で済みましたが、コインパーキングですともっと割高になります。さらに環境面でも公共交通機関の方が断然地球にやさしいという点で、対決には電気自動車を使用すべきかと思いました。
クルマと公共交通機関の対決は賛否両論ありますが、都市部での交通の利便性、駐車場の高さがクルマにとってはネックになりますが、郊外や地方ではクルマは必需品となっているのが現状です。
今回の対決では、厳密なデータとしては使えませんが、大方の予想通り、都市部では公共交通機関が有利だということが判明しました。
※今回の実験のデータは全て参考値であり、的確なものではありません。気象条件や道路状況において大きく結果が変わってきます。
また、公共交通機関のデータは実際に乗車した車両ではなく、該当路線の代表的車両を参考値として掲載したものです。
(井元 貴幸)
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