軽自動車サンバーのラインで86やBRZを作れるのは、あの名車を作っていたからです

ついにこの日がやってきました。

3月15日、スバルBRZとトヨタ86の本格量産が始まった富士重工業の群馬製作所本工場では関係者を迎えてラインオフ式を実施。ここで注目のFRスポーツカーがガンガン製作され、首を長くして待っているオーナーのもとに納車されていくわけです。

ところで、なにか引っかかりませんか?

このラインは、つい先日まで軽自動車のサンバーを作っていた専用ラインだったはず。大規模な改修をしたわけでもないのに、そのまま軽自動車より大きな車両を流せるなんてちょっとヘンですよね。ラインの設備が軽自動車用だったら、常識的には3ナンバーサイズボディのBRZや86を流すなんて不可能なはずです。

実は、このラインは以前は軽自動車専用ではなかったのです。

どんなクルマを作っていたかといえば、アレですよ。
美しいフォルムでまったく色あせを感じさせない名車、アルシオーネSVX。

BRZ&86のラインは、かつてアルシオーネSVXを作っていたラインなのです。

16年の時を経てアルシオーネSVXからBRZへバトンが伝わったというのは、妙に感慨深いものですね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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