インテルの次世代車プロジェクト、日本ではデンソーと共同開発

インテル コーポレーションが コネクテッド・カーの技術革新を目指し、製品開発・研究に投資する とアメリカとドイツで同時発表したことは既報の通りですが、日本での展開はどうなっているのでしょうか。
けっして無視されているわけではありません。

日本においては、インテルはデンソーと次世代車載情報通信システムに関する技術の共同開発についてMOU(了解覚書)を締結しています。
そのデンソーのニュースリリースによれば、以下のように両社のノウハウを合わせて共同開発を進めるということ。

今回のデンソーとインテルのプロジェクトは、車両の情報や様々な車外の情報をタイムリーにドライバーに提供し、スマートフォンやタブレット端末のような、ユーザーインターフェースを備えた、次世代の車両に搭載するための新しい車載情報通信システム向けプラットフォームの開発を目的としています。
共同開発にあたっては、パソコンに搭載されているチップ類に代表される、インテルの持つ最先端のIT関連技術に関するノウハウと、デンソーがこれまで自動車総合部品メーカーとして蓄積してきた、IT関連製品を車両へ搭載するために必要な品質要件とインフォテイメント機能に要求される機能進化との両立に関する専門性など、インテル及びデンソー両社の幅広いノウハウを効率的に活用していきます。

カーナビや情報端末といった単独の製品だけにとどまらず、全体的なプラットフォームを開発するということ。インテル・デンソーのプロジェクトによって、どのようなクルマの未来が拓かれるのでしょうか。ドライバーだけでなく、すべてのパッセンジャーにとって幸せな空間を生み出してくれることを期待しましょう。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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