カセットコンロで有名なイワタニも「国際水素・燃料電池展」にブースを構えていました。
最初に目に飛び込んできたのが、電動アシスト付きの自転車。
あれ? イワタニが電動アシスト自転車でも出すの? と聞くと、
「この電動自転車は燃料電池車で、イワタニは、そこに水素を供給するカートリッジを開発しています」
とのこと。
つまり、自転車の後部においてあった水色のカートリッジがイワタニの商品になるというのです。
カートリッジはアルミ製の筐体の中に、水素を吸蔵する特殊な金属が納めてあり、これ1本で水素約1.2リッターを充填することができるというのです。ちなみに、この1本のカートリッジで、電動アシスト自転車なら30~40kmほど走れる電力を供給できるとか。
イワタニとしては、電動アシスト自転車に限らず、電動カートや電動クルマイスなど、小型移動体に向けて使えるのでは? と考えているそうです。
実用化は、燃料電池車が街を走り出すころ。つまり2015年くらい。充填にかかる費用は現在のカセットコンロ程度の価格にしたいとも。
燃料電池は身近なところで使うようになるかもしれませんね。
(鈴木ケンイチ)