パトカーの値段はおいくら?【おいくら?シリーズ】

クルマを運転していると、目に付くパトカー。ドライバーとしてはお世話になりたくありませんが、個人的にはかっこいいなと思ってしまう特殊車両。

ベース車両は一般的に市販されているクルマが多いですが、実は細かく専用になっている車両もあります。

意外と知られてない所でパトカーの価格っていくらなんだろう?という疑問が湧いてきたので調べてみました。

FBIjobs.netという、コチラのサイトに詳しく書いてありましたので、まとめてみました。

パトカーの価格は入札という方式を取っており、はっきり1台当たりの価格が決まっている訳では無いようです。

街中で一番多く見かけるのがゼロクラウン(GRS180系)のパトカーです。

警察庁で一括購入するいわゆる国費物のクルマですと、平成21年に無線警ら車496台を落札したもので、10億7582万1600円

1台当たり216万8995円になります。

ちなみに無線警ら車は、高速隊などに使用される車両と違い排気量は2.5L

ゼロクラウンのパトカーは車体形式も専用の物で、ベース車両からの改造車では無くパトカー専用車。

比較として同系列となる180系の平成19年式最廉価グレード2.5lロイヤルエクストラで新車価格は337万500円。

装飾パネルやオーディオなどが簡素化されているものの、回転等などの装備を含めた価格なので、市販仕様より約130万円も安い事に驚きました。

しかし2011年2月8日、新型となる200系クラウンの無線警ら車の入札が行われましたが、無線警ら車2WDの入札価格で落札されなかった為、随意契約という形で合意。

価格は台数が少ない為か解かりませんが、152台で5億5939万8000円なので一台当たり、368万250円でした。

ちなみに市販最廉価グレードは2.5Lロイヤルサルーンで、415万円。

今回は最廉価グレードでも400万円を超えていますが、価格差は約60万円。

パトカー仕様にもスマートスタートシステムなどが装備されたようですが、あまり割安感が感じられないのと、1台当たりの価格が140万円も上がっていることに驚きました。

今回の入札では2WDに関しては7回の入札にもかかわらず、落札されなかった為、随意契約というカタチになりましたが、台数が少ないとはいえ、税金を投入するわけですから、価格の設定にも疑問が残りました。

今となっては国費導入のパトカーは殆どがクラウンで、今回の入札もトヨタのみと言う状態ですが、一昔前のように、日産や三菱もパトカー市場に参入して、また沢山の車種のパトカーを見てみたいと思いました。

(井元 貴幸)

すべての写真がみられない方はコチラ>>>https://clicccar.com/116159

 

<訂正>

200系クラウンの無線警ら車の入札が行われたのは、2011年2月8日でした。訂正してお詫びいたします。