GSR & Studie with TeamUKYOは今年、新スペックのBMW Z4 GT3 MY11の2台体制でスーパーGTのGT300クラスにエントリーするのはすでにお知らせのとおりです。
しかし、今年はGT300クラスのヴィンテージイヤーといわれるほど数多くのニューマシンが投入されます。そこには当然初音ミクBMWのライバルも・・・。
どうしてもライバルが気になる!
マシンのことはこの人に訊け、ということでエントラント代表のStudie.AG鈴木社長に、気になるライバルについて個別に尋ねてみました。
-今年はアウディR8やスバルBRZなど新規参入マシンが目白押しですが、気になるライバルってどこですか?
「JAF-GTとFIA GT3のレギュレーションを考えるとスバルBRZが脅威ですね。個人的には去年までのレガシーB4はBRZのシステム開発だったと思っているので、それが本来のカタチになったときの強さは計り知れません。今の時点ではまだはっきりとレギュレーションが決まってませんが、基本的にGT300のレギュレーションはJAF-GTに有利ですし、ピットストップの時間を含めてJAF-GTは優遇されています。そこに来てBRZが本領発揮となると本当に怖い。特に鈴鹿は要注意です」
-日産GT-R GT3やアウディR8 LMSなどのGT3勢はどうですか?
「GT-Rはまだ開発中という感じですし、R8 LMSは昨年のスーパー耐久などのデータがあるので戦略は立てられると思います。ただ、不気味なのはゲイナーが導入するというR8のウルトラ(注:AUDI R8 LMS ULTRA)ですね。あれは昨年のR8 LMSよりトレッドが広がっているし、60kg軽くて80馬力強い。リアミッドシップだから雨が降るとトラクションがFRより有利。去年はうちが逆転優勝しちゃったから、あちらはかなり本気でかかってくるでしょう。それにウルトラはスケジュールの関係で日本の公開テストが世界初の公開走行になっちゃうんですよ。だからそれまで全くデータがない。本当に不気味です」
JAF-GTのスバルBRZ、GT3のAUDI R8 LMS ULTRAと両方のカテゴリーに強力なライバルがいるGT300クラス。それでも初音ミクBMWには「World is Mine」と言って欲しい。
(北森涼介)