いよいよトヨタ86が4月にデビューする事が決まりました。
いわずもがな、トヨタ86は往年の名車AE86型カローラレビン・スプリンタートレノの再来と言われております。
NAエンジンに、FR駆動、ライトウェウト、スポーツクーペという点では、まさに30年の時を経て復活と言ったところでしょう。
さて、トヨタ86はスバルとの共同開発で、スバルからもBRZの名前で発売しますが、BRZの先祖にあたるクルマはあるのでしょうか?
実はAE86と同時期にスバルから出ていたスポーツクーペがあるんです。
その名もレオーネRX-Ⅱ。
レガシィのデビューする少し前、レオーネの最終進化として、2ドアクーペのRX-Ⅱがデビュー。
SOHCですが、水平対向エンジンにターボを組み合わせ、120ps・18.2kgmのスペックを誇り、
駆動はフルタイム4wdに5MT+副変速器の組み合わせ。
AE86と比較すると、全長で+190mm 全福で+35mm、全高で+70mm。
ホイールベースが+65mmと、AE86より気持ち大きくなっています。
その上、副変速器付の5MTとフルタイム4WDシステムで重量も約200キロ重く、それでいて、ターボが付いているEA82TエンジンはAE86に搭載されていた4A-GEUエンジンに比べ最大トルクこそ3kgmほど勝っているものの、最高出力は10ps低く、ターボエンジンでありながらインタークーラーが装備できない上、SOHCな事が災いし、AE86程の名車とはなりませんでした。
しかしスバルの歴史の中では、欠かす事の出来ない革新的な装備、今につながるフルタイム4wdシステムの搭載などがあり、スバリストの中では隠れ名車と言われるほどです。
ルックスも当時流行のエアロパーツが装着されており、イメージカラーの白がとても生える見た目でした。
今回のBRZと比べると、スポーツクーペ+水平対向エンジンという点以外は共通点は少ないものの、トヨタ86がAE86の再来ならば、長年スポーツクーペの無かったスバルとしてはBRZはレオーネRX-Ⅱの再来とも言えるでしょう。
(井元 貴幸)
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