黒船来襲? シボレー・ボルトも注目を集めていました【オートモーティブワールド2012】

テスラが大人気だったことは先に紹介しましたが、テスラと違って日本で販売されていないシボレー・ボルトも熱い視線を集めていました。

ボルトといえば、E-REV(エクステンデッド・レンジEV)と呼ぶシステムを搭載していますが、ハイブリッドなの? それともレンジエクステンダー(エンジンは電池容量が足りなくなったときに発電するのみで、航続距離を伸ばす)EVなの? と、識者の間でも議論が分かれ、解ったような、解らなかったような感じのモデルですが、それだけに開発の方々は興味津々。ボディをたたいて素材を探ってみたり、車両の下側をのぞき込んだり、技術者目線で神髄に迫ろうとしていたのが印象的でした。

そんなボルトですが、ボディサイズは全長約4500×全幅約1700×全高約1500mmと日本でも扱いやすいサイズ。乗車定員は4人ですが、EVモードでの走行は40~80km。そしてエクステンデッド・レンジモードでの航続距離は約550kmと、競争力は十分。動力性能も駆動用モーターが110kW/370Nm、発電機兼用モーターが55kWですから、スペック的にも問題はないでしょう。

しかも16kWhのリチウムイオン・バッテリーは、米国では8年/10万マイルの保証だそうです。

充電は米国仕様なので120V/240Vにしか対応していませんが、右ハンドルでチャデモ仕様になれば、人気も集まると思います。おまけに驚異的な円高ですから価格も抑えられるのでは? 日本導入が待たれるモデルの筆頭ではないでしょうか。

(佐藤みきお)