「発売1ヶ月で受注10万台超え!」のトヨタ アクアに試乗! 【動画】

アクアの試乗車が販売店に入ったとの情報を得たので早速試乗してきました。試乗車は最上グレードの「G」にツーリングパッケージ(LEDヘッドランプ付き)をチョイスした仕様。 

OPTカラーの「ライムホワイトパール クリスタルシャイン」は3代目プリウスで人気の「ホワイトパール クリスタルシャイン」とは異なり、少し青味がかった色合いをしています。エクステリアはVitzより110㎜長く、55㎜低いプロポーションで写真で見るよりもスポーティなイメージ。 

インテリアに目を移すとインパネがモノトーン系+直線を多用している為、少々単調な感じがしないでもないですが、乗り込んでみると、ドライビングポジションは良好。運転席からの眺めもプリウスのようにインパネに奥行きが無いので、車両の前方感覚がつかみ易そうです。

また、乗り込む際に各ドアの閉まり音が上質で、車両としての質感に大きく貢献しています。これは目に見えない重要な得点ポイントでしょう。一方、肝心の走りについては混雑した街中での試乗だったので、車両運動特性までは掴めませんでしたが、軽快な走りっぷりで、特にパワー不足を感じる事は有りませんでした。加速時のエンジンノイズにも違和感無し。

[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=Z7uWMgmy95M

走り出した際のロードノイズは噂どおり低く抑えられている方だと感じました。アクアの購入客は軽自動車からのアップグレード層が結構多いそうですが、これならノイズの面で不満が出る事はまず無いでしょう。

さて、今回の街中での「チョイ乗り」インプレッションを纏めてみました。

Avantiの試乗インプレッション

・試乗車にはツーリングパッケージがチョイスされており、街乗りでは少々サスが硬目の印象
(専用サスペンション、装着タイヤ:195/50/R16、ホイール:16インチ6Jアルミ)
・ブレーキを踏んでスタートボタンを押せば発進準備完了。走行フィーリングは軽快
・TFTモニター画像のピントが鮮明で見易い
・バックドアを含めて、ドア閉まり音はクラスを超えた質感(バム!では無く、ドム!)
・フロントの鼻先が短いので車両感覚が掴みやすい
・リアシート座面の前後長が長く、膝裏までしっかりサポート
・後席の膝元スペースは身長182cmの筆者でもギリ、OK
・後席シート下にHVバッテリー搭載で座面が高いながらもヘッドクリアランスに余裕

トヨタ愛知自動車㈱ 営業課長殿のコメント

・アクア購入客はプレミオクラスからのダウンサイジング派と軽自動車からのアップグレード派
・売れ筋のカラーはまちまちだが、男性はシルバーメタ系、女性は原色系(赤・黄・オレンジ)
・生産能力は月産2万台。既に全国で11万台近く受注。現在の納期は6月以降(5ヶ月待ち)
・コンパクトクラスの乗用車からの代替を予想していたが、軽自動車からの乗換え需要多し
・フィット、デミオが競合車。ホンダ情報ではフィットのHVモデルとの競合は無い模様。
ホンダでは経済性でフィットとアクアを比較する客にはガソリンモデルを薦めているらしい。
・フィットもデミオもアイドリング・ストップ時はエアコンもストップ。
アクアは電動コンプレッサー採用により常時エアコン使用可能。(全車オートエアコン標準)

総括
今回の試乗車はGグレード(185万円)にOPT装備(計40万円)を装備した225万円仕様でした。確かにOPT装備をチョイスし始めるとプリウスのSグレードと約10万円差まで迫るものの、軽量・コンパクトなボディによる取り回しの容易さやプリウスを更に上回る燃費等、経済性の面で魅力タップリといったところでしょうか。 走りの方も期待できそうです。

・取材協力 愛知トヨタ自動車㈱

<車両諸元>
全長×全幅×全高:3995×1695×1445mm
最高出力:74ps/4800rpm
最大トルク:11.3kg・m/3600~4400rpm
車両重量:1080kg 

こちらも併せてお読み下さい。  https://clicccar.com/2012/01/25/105502

(Avanti Yasunori )

【画像がすべて見られない方は>>> https://clicccar.com/107829

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる