コンデンサの製造販売を行う日本ケミコンのブースで大きく飾られていたのは、マツダの次世代アテンザ(と目される)に搭載予定の「i-ELOOP」でした。看板には2012年に量産開始! とあります。
つまりマツダの次世代セダンに搭載される「i-ELOOP」の中身のキャパシタは、日本ケミコンで作っているんですね。日本ケミコンによる商品名は『電気二重層キャパシタ「DLCAP」』です。
話を聞いてみると、マツダに納入する製品は、同タイプのキャパシタとしては第3世代になるとか。第1世代は2003年ごろに工事現場の照明やコピー機に使われていたそうです。そして第2世代は2008~9年ごろで、港湾クレーンなどに採用されていました。そして2012年からの、この第3世代となるわけです。
ちなみに第1から第3までを並べてみても、サイズはそれほど変わりません。溜められる電力量も若干増えているだけ。じゃあ、どこが進化したの? と聞けば、「内部抵抗と高い温度への耐久性です」との答え。第1世代は5.5mΩで耐熱は-25度~60度まで。それが第3世代になると抵抗は0.8mΩ、温度は-25~70度に。抵抗が少ないほど熱の発生が少ないので、抵抗は少ないほどよいというわけです。それでも「本当はもっと耐熱温度を上げなければならない」と言います。
回生エネルギーをキャパシタで拾い上げる技術は、まだまだ進化しそうな様子ですね。
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<鈴木ケンイチ>