【デトロイトショー】BMWのアクティブハイブリッドは円筒型電池で動く!?

間もなく1月9日から開幕するデトロイトオートショー2012。そこに出展されるBMWの最新ハイブリッドカー2台のバッテリーサプライヤがアメリカのA123社で、使用されているリチウムイオンバッテリーが同社の「AHR32113」であることが判明したと海外で報道されています。

 

その2台のハイブリッドカーとは、先日の東京モーターショーでワールドプレミアを飾ったアクティブハイブリッド5と第六世代になった新型3シリーズに登場するアクティブハイブリッド3。

 

 

 

BMW ActiveHybrid 3
BMW ActiveHybrid 5

一見すると単三電池のようにも見えるのでカンタンに交換できそうにも思えますが、この「AHR32113」はハイブリッドカーをターゲットに開発された円筒型のリチウムイオンバッテリー。円筒状は冷却に不利という見方もありますが、ハイブリッドカーでいえば話題のフィスカーにもバッテリーを供給しているA123が専用開発した電池を、BMWが車載パッケージ設計しているといいます。ちなみにアクティブハイブリッド5には、この円筒型バッテリーを96本搭載しているとのこと。

 

なお自動車の駆動用リチウムイオンバッテリーといえば、たとえば日産リーフが搭載しているのはオートモーティブエナジーサプライ(日産とNECの合弁会社)のラミネート型。シボレー・ボルトは韓国・LG化学のラミネート型を使用、テスラは次期モデルからパナソニックのバッテリーパックを使うと公表されています。

 

スペック、形状ともまだまだ単純な規格部品となっていないリチウムイオンバッテリー、国境を超えたメーカーとサプライヤの動向から2012年も目が離せそうにありません。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる