スバリスト目線で丸裸チェック(新型インプレッサ SPORTS編)

新型インプレッサ試乗記、今回は5ドア版のインプレッサSPORTS 1.6i-L(CVT/FF)DBA-GP2の試乗記をお届けします。

まずはスタイリングですが、リヤ周りではG4同様、シンプルでスタイリッシュ。

ラゲッジスペースの容量確保の為にリヤハッチのヒンジを限りなく上部へ設置したため、ルーフ上にヒンジ部分だけ出っ張りが出来てしまっているのが、エクステリア上では気になりました。

G4と違い、SPORTSではマフラーエンドはバンパー内に隠れており、これもリヤ周りをすっきりした印象にしています。

ちなみに写真に写っているバンパーのセンター部分の蓋は、輸出仕様に設定されるリヤフォグランプが設置される場所。

個人的には国内仕様にもオプションでいいので設定が欲しかった所。

G4と共通ですが、細かい配慮としては、ワイパーの払拭面積の拡大。

新型インプレッサではフロントウィンドゥが大きくなった為一番気になっていた部分ですが、助手席側と運転席側のブレードをニュートラル位置で重ね合わせる事で、拭き残し部分を無くす工夫がされていました。

次もG4と共通の部分ですが、ボンネットのストッパーの改良がなされ、いわゆる垂直開けをするのにストッパー位置を差し替えること無く出来るようになった事も今回の変更点です。

正直一般ユーザーには関係のない部分かも知れませんが、スバリストのオフ会などでは意外にボンネットを垂直開けして見せ合う光景も多いですので、コアなユーザーには意外と喜ばれる機能かもしれません。

インテリアはG4と共通ですが、1.6Lモデルにはセンタコンソールのスライド機能が付かないのもオプションでも設定が欲しいと思いました。

そしてラゲッジスペースですが、エクステリアの部分でも述べたとおり、先代モデルより容量を拡大するためハッチのヒンジ部分をルーフ上に突き出しただけでなく、さらにサブトランクの容量も確保するためにスペアタイヤを廃止しパンク修理キットでの対応になりました。

ちなみにスペアタイヤが希望のユーザーには別途オプションにて用意。

実際の走行インプレッションですが、G4より堅く感じる足回り。

サスセッティングはG4、SPORTS共に同一のセッティングと言う情報ですので、単に車重の違いかと思います。

そして何より驚いたのは先代までの1.5L車と比べてたったの100ccでここまで変わるか?!と思うくらいの違いがあり、先代に比べ実用性は大幅に向上しました。

低速からのトルク感は2.0L車に引けを取らないくらいのレベルで、登坂路の多い街でもパワー感は十分なものとなりました。

セダンに比べると剛性感や安定感は若干劣るものの、気になるレベルではなく、逆に全長の短いSPORTSならでは軽快感が満喫できます。

今回の試乗で、感じたことは2.0L車の改良も去ることながら、1.6L車のエンジンの新化の度合いに一番驚きました。

そして細かい部分に改良点はあるものの、G4・SPORTS共に実用上では大きな問題はなく、全体的にとても良くバランスのとれた車だという事。

先代モデルや現行レガシィでのネガな部分をしっかい改良してきたマジメなスバル車を感じ取ることが出来ました。

しいて言えば1.6L車にEyesight仕様車があれば文句なしだと思いました。

特別仕様車での発売とSTIの登場が待ち遠しい1台です。

(井元 貴幸)

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