クリスマスはフェラーリの高級腕時計が欲しい。ただし、ミライースやデミオが余裕で買える価格ですが

超高級スポーツカーの代名詞であるフェラーリ。そのブランドとパートナーシップを取っているメーカーから出ている腕時計もメチャクチャ高額なものです。

フェラーリの高級腕時計は時計界のカリスマの様なメーカーが代々作っているのですが、実はCEOが変わるたびにパートナーの時計メーカーも変わっているのです。

上の写真の時計はパネライというメーカーが作っているフェラーリウォッチ。これはジャン・トッドがCEOの時代にパートナーシップが結ばれて、現在発売されているモデルなのですが、経緯がかなり興味深いのです。

ジャン・トッドは無類の万年筆コレクターだそうで、とくにモンブランがお気に入り。モンブラン本社にもかなり出向いて物色していたそうなのですが、モンブランはカルティエやパネライを束ねるリシュモングループの企業で、 当然リシュモンの中枢陣と親交が深まります。そこでイタリアンブランド同士、フェラーリとパネライで組んで時計を出さないか、ということになったということです。

ジャン・トッドとパネライの前は、モンテゼモローとジラール・ペルーゴ。
ジラール・ペルーゴの元会長、故ルイジ・マカルーソとモンテゼモローが昔、フィアットワークスのラリーチームに属していたということで親交がありジラール・ペルーゴとフェラーリウォッチのパートナーシップを結んだということです。

過去のいきさつは色々ですが、話をパネライのフェラーリウォッチに戻すと、じつはこの時計、かなりお買い得。時計の流通には正規店と並行輸入店がありますが、並行店で買うと市価の半額から3分の一。

写真のスクーデリア ラトランパンテというモデル、定価で130万円以上するのですが中野や上野あたりの並行店では65万円前後。ほぼ同じデザインと機械で大雑把に言うと文字盤が違うだけのパネライ1950ラトラパンテは、定価は同じですが、同じ店で売価は110万円くらい。

パネライってメーカーもかなり人気のあるメーカーです。限定版なんかほぼ完売、一番安くて40万円、高いのを言ったらキリが無いような メーカー。最近は時計の機械も自社製造を始めているマニュファクチュール。

そんなパネライとフェラーリが組んで作ったフェラーリウォッチが、いかに、異例にお買い得かお分かりいただけますでしょうか。そんなお買い得フェラーリウォッチも早めに買わないとヤバイ状況です。

なぜなら今のフェラーリのCEO、アメデオが次のパートナーメーカーを決めちゃってます。ウブロです。11月には手始めにフェラーリ中国進出記モデルを2千万円超えで発表してます。来年の3月の時計見本市バーゼルフェアで本格的に新作が発表されちゃったら、その時点でパネライはライセンス切れ。新品が買えなくなっちゃいますよ。

なのでパネライフェラーリは今が買い時。誰か僕に買って下さい。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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