市販化求む!マイクロEV日産New Mobility CONCEPT【東京モーターショー】

clicccarでも以前に掲載しました日産のマイクロEVが東京モーターショーに展示されています。

全長 234cm、全幅 119cm、全高 145cm。はっきり言って小さい。ベースはRenault TWIZYですが、ボディーシェル自体(車体の白い部分)は日産用にリデザインしてあります。

それでもしっかりと2人が乗れるのがすごい。ちなみに173cmで90kg台後半の筆者と170cmで80kg台中盤の某有名自動車誌メールマガジンの編集長がタンダム乗車してもスペース的には問題ありませんでした。けっこうなスペースユーティリティです。

タンデム乗車ですから後方視界は車両の横から確認するため、リアウインドウが存在しません。その代わりにかなり高い位置にブレーキランプがあるので、後続車には安全に減速や停止をアピールできます。

このようなクルマをコンセプトカーとしてモーターショーに出展するメーカーは数知れず。しかし本当に公道を走ることができるものは皆無でした。

しかし、このNISSAN New Mobility CONCEPTは違います。11月30日まで実際に横浜の元町をカーシェアリングの実証実験で走っていたのです。実証実験限定で国土交通省の認可も出ているので黄色いナンバーで走り回っていました。

今後は福岡、青森で実証実験を行いマイクロEVの有用性を訴えていくとのことでしたが、本来、EVはこういった都市内交通の小さなクルマにこそ有効です。2人乗りであればたいてい用が足りてしまいます。

トヨタ車体のP-COMと、このNISSAN New Mobility CONCEPTはEVの本来あるべき姿に一番近い乗り物であると考えます。

(北森涼介)

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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